現在、販売されている白髪染めのほとんどは、クリームタイプ、もしくは泡タイプのものがほとんど。
しかし、実は白髪染めの中には、粉末タイプの種類もあるのです。
今回の記事では、クリームタイプや泡タイプではなく、粉末タイプの白髪染めを使う事で得られるメリットやデメリットについて解説していきます。
また、粉末タイプの白髪染めを使った髪の染め方についても解説するので、粉末タイプの白髪染めを検討している方は参考にしてください。
粉末タイプの白髪染めを使うメリット
それでは初めに、粉末タイプの白髪染めを使う事で得られるメリットについてご紹介していきましょう。
粉末タイプの白髪染めを使うメリットというのは、大きく以下の4つのものがあります。
- トリートメント効果のある天然由来成分を使っているため、髪や頭皮に優しい
- 粉末であるため、自分が使いたいだけ出して使う事が出来る
- 色が落ちてしまっても、すぐに明るい白になるわけではない
- 化学成分特有の鼻にツンとくるニオイが無い
では早速、それぞれのメリットについて、これから1つ1つより詳しく解説していきます。
天然由来の成分によるトリートメント効果
粉末タイプの白髪染めは全てというわけではありませんが、天然由来の成分を使用しているものがあります。
例えば、植物のヘナから作った成分などです。
このような天然由来の成分は、強力な化学的な成分のように髪の表面を強制的に開き、そこへ色を染み込ませるためのものではありません。
そのため、1回でしっかりと染める事が出来ないのですが、髪の表面を無理やり開く事はしない分、頭皮へのダメージは非常に少なく済みます。
また、これらの天然由来成分はダメージが少ないだけでなく、ハーブによる高いトリートメント効果があるのです。
このように、粉末タイプの白髪染めはダメージが少なく、またトリートメント効果も期待出来ます。
そのため、特に髪のダメージなどを気にしている人には、合っている白髪染めのタイプだと言えるでしょう。
粉のため必要な量だけ使う事が出来る
粉末タイプの白髪染めの2つ目のメリットは、必要な量だけ使う事が出来る事にあります。
一般的なクリームタイプや泡タイプの白髪染めでは、一度で使い切る必要がある事がほとんど。
そのため、余ったからといって、保存しておく事が出来ない事が多いのです。
しかし、粉末タイプの白髪染めは必要な分の粉を出して、それを水に溶かす事で使います。
ですので、余った粉は専用の容器に入れておけば、問題なく保存しておく事が出来るのです。
このように、粉末タイプの白髪染めは、無駄なく使えるメリットもあります。
色が落ちてもすぐに明るい白髪にならない
粉末タイプの白髪染めを使うと得られる3つ目のメリットは、色が落ちてしまってもすぐに明るい白髪に戻るわけではない事です。
通常の髪の毛を染める薬剤には、より髪の毛をしっかりと染めるために脱色のための液剤が入っています。
しかし、そのような脱色のための液剤が入っているものは、染まりは良いものの色落ちすると髪が明るくなってしまう現象が起こるのです。
ところが、粉末タイプの白髪染めは脱色する事なく髪の毛に色を付けます。
そのため、色落ちしたとしても、髪の毛がすぐに明るい白髪になる事がないのです。
化学成分独特のツンとしたニオイがない
粉末タイプの白髪染めの4つ目のメリットは、白髪染めでよくある鼻をツンとつくようなニオイがない事です。
先程触れたように、一般的な髪の毛を染める液剤などには、脱色するための液剤が入っています。
そして、その脱色するための液剤にはアンモニアなどが含まれており、実はそのアンモニアなどの化学成分こそがツンとするニオイの原因なのです。
しかし、粉末タイプの白髪染めは、脱色するためのアンモニアなどは含まれていません。
そのため、化学成分独特のツンとした強いニオイがしないのです。
ただし、人によってはヘナなどのハーブの香りが苦手だと感じるケースもあるので、注意してください。
粉末タイプの白髪染めのデメリット
ここまで解説してきたように、粉末タイプの白髪染めにはメリットが多くあります。
しかし、粉末タイプの白髪染めには、メリットだけではなくデメリットもあるのです。
例えば、代表的なデメリットとしては、以下のようなものがあります。
- 慣れるまでは粉末を使った染め方が難しく感じる事がある
- 粉を髪の毛につけた後の放置時間が比較的長い
- 人によっては天然由来成分が肌に合わず、肌にトラブルが起こる事がある
- 染められる色の選択肢があまり多くない
- 白髪染めの成分が原因でパーマが上手くかからなくなる
では、これからこれらのデメリットについて、1つ1つ詳しく解説していきます。
染め方が難しく感じる事がある
粉末タイプの白髪染めの1つ目のデメリットは、使い慣れるまでは染め方が難しく感じる事がある事です。
一般的なクリーム・泡タイプの白髪染めのほとんどは、既に用意してあるクリームなどをそのまま使って髪の毛を染めます。
しかし、粉末タイプの白髪染めは髪の毛に付ける前に、まず自分で適量の水と粉末を混ぜなければいけません。
もしこの水の分量を間違えて固めに作ってしまうと、髪に白髪染め剤が引っかかったりしてしまいます。
そして、人によっては、この適量の水と混ぜてちょうど良い固さのペーストを作る行為が難しいと感じる事があるのです。
粉を付けてからの放置時間が長い
粉末タイプの白髪染めの2つ目のデメリットは、粉を髪の毛に付けてからの放置時間が比較的長い事です。
一般的なヘアカラー剤や白髪染めでは短いと10分ほど、長くても20分から30分ほどの放置時間が設定されています。
しかし、粉末タイプの白髪染めは強力な化学成分がないため、放置時間が30分から1時間と比較的長く設定されている事が多いのです。
そのため、白髪染めの時間を長く取る事が出来ない忙しい人には、この粉末タイプの白髪染めはあまり向いていないと言えます。
該当する人は注意しましょう。
天然由来成分が肌に合わない事がある
既に解説しましたが、粉末タイプの白髪染めでは天然由来成分が使われている事が多いのです。
そのため、通常は髪や頭皮に優しいのですが、中には例外となるケースがあります。
それは、天然由来成分そのものが肌に合わない体質の人が利用する場合です。
このような場合には、いくら一般的に髪や頭皮に優しい白髪染めであっても、かぶれや炎症などのトラブルが起こる事があります。
それを避けるためにも、粉末タイプの白髪染めを使う際には、事前にパッチテストなどを行っておくようにしてください。
染められる色の選択肢が少ない
粉末タイプの白髪染めには、染められる色の選択肢が少ないというデメリットもあります。
何度か触れていますが、一般的なヘアカラー剤は脱色してから色を付けるため、様々な色に髪の毛を変える事が可能です。
しかし、粉末タイプの白髪染めは髪の毛を脱色する事はしないため、基本的に黒に近い色にしか染める事が出来ません。
そのため、白髪を染める時にオシャレな色にしたいと考えている人には、この粉末タイプの白髪染めは合わないと言えるでしょう。
白髪染めの成分によりパーマ液の効果が落ちる
粉末タイプの白髪染めは、髪の毛の表面に色をコーティングする事で髪の毛の色を変えます。
しかし、そのコーティングをする事で、1つの大きな問題が起こるのです。
その問題とは、パーマをするためにパーマ液を髪の毛に塗っても、そのコーティングがある事でパーマ液が浸透しない事。
パーマ液が浸透しないという事は、当然パーマが上手くかからない事を意味するのです。
そのため、パーマをかけたい方は特別な理由がない限り、粉末タイプではなく他の方法で白髪染めをする事をおすすめします。
粉末タイプの白髪染めによる髪の染め方
それでは最後に、粉末タイプの白髪染めを使った具体的な髪の染め方についてご紹介しましょう。
粉末タイプの白髪染めによる髪の染め方は、3つのステップに分ける事が出来ます。
ステップ1は粉末と水を混ぜて、白髪染め剤を作る事です。
この時の粉末の量と水の量はそれぞれの白髪染めによって変わります。
間違えると先程触れたように、髪に上手く伸ばせなかったりするので、必ず説明書で正しい数字を確認するようにしましょう。
ステップ2は、ステップ1で作った白髪染め剤を髪に塗る作業です。
専用のブラシがあればそれを使って、気になる所は厚めに塗るように意識しながら白髪染め剤を髪全体に伸ばしていきます。
ステップ3は指定の時間待機して、洗い流す作業です。
待ち時間は白髪染め剤によって変わりますが、大体30分から60分前後が目安とされています。
指定の時間が過ぎたら、シャンプーでしっかりと洗い流して髪を乾かせば完了です。
粉末タイプの白髪染めのまとめ
今回の記事のテーマでもある粉末タイプの白髪染めは、現在では珍しいタイプの白髪染めだと言えます。
しかし、記事内で解説したように、高いトリートメント効果やツンとするニオイが無いなど、様々なメリットのある白髪染め剤でもあるのです。
もちろん、デメリットもあり、人によってはこの粉末タイプの白髪染めが合わない事もあります。
ただ、もしあなたにとってメリットの魅力がデメリットを上回るようなのであれば、一度実際に使ってみる事を検討してみてください。