白髪染めと円形脱毛症

髪が突然、コイン状に抜けてしまう円形脱毛症。
丸いハゲを見て受けるショックは相当なものでしょう。

とは言え、毛が抜けてしまった部分はヘアスタイルの工夫などで、どうにか隠せるもの。
一方で、白髪染めをどうするべきか悩むという円形脱毛症の方が多いようです。

円形脱毛症は回復する過程で、脱毛部分から白髪が生えやすいと言われています。
また、これまで定期的に白髪染めをしていた場合、伸びてきた白髪を染めたくなるのが人情。

こちらでは、円形脱毛症でも白髪染めは出来るのかについてお話します。
発症の原因や回復期に白髪が生えやすい理由、脱毛症後の白髪は治るのかなども詳しく解説。

円形脱毛症の方におすすめの白髪染めもご紹介します。

円形脱毛症と白髪染め

円形脱毛症とは、頭皮に10円玉大の脱毛斑が生じる後天性の皮膚疾患です。
免疫異常によって起こるとされ、性別や年齢の違いに関係なく発症リスクがあります。

症状が軽い場合は自然に治る事も多いのですが、重症化して拡大するケースも。
治療を受ける時は皮膚科を受診しましょう。

円形脱毛症が回復する際は、産毛→白髪→黒髪の順に生えてくる事が多いようです。
髪が生えてくる事自体は喜ばしい事。

しかし、患部からまとまって生えてくる白髪は困りものです。
ここで生じる疑問が、円形脱毛症の発症時や治療中に白髪染めは出来るのか?という事でしょう。

円形脱毛症と白髪染めの関係についてまとめます。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症には、いくつかの種類があります。
中には、全身に症状が及ぶタイプもありますが、一番多いのは「単発型」。

楕円形やコイン状の脱毛斑が、一か所に突然出来るのが特徴です。
そして、どのタイプの発症原因も自己免疫疾患だと言われています。

免疫機能に異常が起こり、異物と認識した自分自身の組織・細胞を攻撃してしまうのです。
円形脱毛症の場合は、リンパ球が毛根や毛母体を誤って攻撃します。

ダメージを受けた毛根が一時的、局所的に髪を作り出せなくなり脱毛が起こります。
免疫異常が起きる原因については詳しく分かっていません。

遺伝・疲労や精神的ストレス・感染症などが関与しているのではないかと考えられています。

白髪染めは控えた方が良いの?

円形脱毛症が回復してくると、少しずつ産毛状の白髪が生えてきます。
最初は毛が生えてきた嬉しさでいっぱいでも、白髪が伸びてくると徐々に悩みに変わる事でしょう。

白髪は目立たなくしたい、でも白髪染めは良くないとも聞くし…。
結論から言うと、円形脱毛症の方は白髪染めは控えた方が良いでしょう。

白髪染めカラーは、髪や頭皮に負担が大きいため、治療効果や回復に悪影響を与える可能性があるのです。
また、そうしたダメージが再発のリスクを高める恐れもあります。

円形脱毛症は免疫疾患ですから、白髪染めがアレルギーの引き金になり得る事も忘れてはいけません。
実際、白髪染めは完治まで我慢するようにと指導する医師も少なくないようです。

美容院によっては、円形脱毛症の方の白髪染めカラーを断る店もあります。

円形脱毛症でも使える白髪染めとは?

円形脱毛症でも使える白髪染め

せっかく生えてきた髪を大切にするためにも、円形脱毛症の方は白髪染めをしないのが無難です。
とは言え、脱毛部分に生えてきた白髪が伸びてくるとかなり目立ちます。

白髪隠しやヘアアクセ、帽子、ウィッグなどでも、次第にカバーしきれなくなってくるでしょう。
では、どうすれば良いのかと言うと、治療や回復の妨げにならない白髪染めを使うのがおすすめです。

円形脱毛症でも安心して使える白髪染め選びのポイントを説明していきます。

低刺激の白髪染め

円形脱毛症の方には、低刺激の白髪染めを選んで頂きたいと思います。
脱毛斑から白髪が生え、それが伸びているという事は回復が順調な証拠です。

そして、この時期の対応がとても大切と言えるでしょう。
症状が改善しつつあるとは言え、毛根や毛母細胞はダメージから完全に回復しているわけではありません。

外的刺激に弱くなっている所に、ジアミン等の刺激が強い染料を含む白髪染めを使ってしまうのはもったいない話です。
白髪を早く何とかしたい気持ちはよく分かりますが、安易な選択は避けましょう。

治療や回復を妨げないためにも、出来る限り刺激の少ない白髪染めを選ぶのがポイントです。

頭皮保護成分配合の白髪染め

もう一つ、円形脱毛症でも使える白髪染め選びのポイントになるのが頭皮保護成分です。
円形脱毛症は免疫疾患ですが、回復期の頭皮はとてもデリケートで刺激に弱い状態。

せっかく生えてきた髪を大切に育てる事を第一に考えましょう。
頭皮保護成分(頭皮環境・育毛環境を整える)が配合された白髪染めを選ぶ事が大切です。

例えば、保湿成分は頭皮の乾燥を防いで潤いをキープしてくれます。
頭皮が健やかに保たれる事で育毛環境も整うのです。

白髪染めを選ぶ際は、髪や頭皮を元気にする成分が配合されているか、しっかり確認しましょう。

円形脱毛症後におすすめの白髪染め

円形脱毛症でも使える白髪染めの条件は、低刺激で頭皮保護成分配合である事。
一般的な白髪染めカラーは、発色が良いのが特徴です。

しかし、ジアミン系薬剤や過酸化水素水(ブリーチ剤)など、刺激が強い成分が含まれています。
白髪とは言え、せっかく生えてきた髪です。

髪や頭皮に優しい白髪染めでケアしながら、円形脱毛症の完治を待つのがベストと言えるでしょう。
この条件にピッタリなのが無添加カラートリートメント。

中でも、利尻カラートリートメントとルプルプは、円形脱毛症後におすすめの白髪染めです。
ジアミンではなく、塩基性染料やHC染料、植物由来の染料など低刺激の染料を使用。

アレルギーの心配もありません。
利尻昆布エキスを始めとする、28種類の頭皮保護成分(潤い成分)を配合した利尻カラートリートメント。

ルプルプは、優れた保湿効果を持つガゴメ昆布エキス・フコダインを贅沢にW処方。
フコダインには育毛効果も期待出来ます。

円形脱毛症の回復期は白髪が生えやすい原因は?

円形脱毛症の回復期は白髪が生えやすい原因

円形脱毛症の回復期の白髪の主な原因は次の2つです。

1.毛根の栄養不足

治療中や回復期は、ダメージを受けた毛根が完全に回復していません。
栄養供給も上手くいかない事が多く、毛根の栄養が不足しがち。

このため、毛根は黒髪を作り出す力がなく白髪が生えてきます。

2.メラノサイトの回復の遅れ

円形脱毛症になると、メラノサイトも攻撃を受けます。
メラノサイトの働きは、髪を黒くするメラニン色素を作り出す事。

円形脱毛症が改善する時は、毛母細胞よりし遅れてメラノサイトが回復する事が多いと言われています。
このため、メラノサイトの機能が十分回復するまでは、脱毛斑から生えてくる髪は白髪になりやすいのです。

メラノサイトの回復を遅らせる要因には、栄養不足や血行不良、ストレスなどがあります。

円形脱毛症後の白髪は治るの?

円形脱毛症後に生えてきた白髪は治るのでしょうか。
多くの場合、時間の経過や治療の効果で毛根やメラノサイトの機能がしっかり回復すれば、黒髪に元に戻ります。

メラノサイトや毛根の回復を助けるには、食事・生活習慣を見直しも有効です。
頭皮マッサージや軽い運動で血行を促進。

円形脱毛症の原因でもある、肉体的・精神的ストレスや睡眠不足の解消を心掛けましょう。
また、次のような栄養素・食材を摂取するのもおすすめです。

ヨード

メラノサイトを活性化する働きをします。
食材→昆布、わかめ、ヒジキ、イワシ、サバ、カツオ

チロシン

メラニン色素の原料になる物質です。
食材→大豆製品、チーズなどの乳製品、ナッツ類

チロシンの働きを活性化。
食材→大豆、納豆、牡蠣、イカ、レバー、ナッツ類

ビタミンE

血流を良くして髪への栄養供給を助けるビタミン。
食材→オリーブオイル、ひまわり油、アーモンド、ヘーゼルナッツ

白髪染めと円形脱毛症のまとめ

白髪染めと円形脱毛症のまとめ

円形脱毛症でも白髪染めは出来るのか、という事についてお話ししてきました。
脱毛斑から生えてくる白髪はとても悩ましいもの。

しかし、回復の証しでもある事から、白髪染めは慎重に選ぶ必要があります。
刺激の強い白髪染めカラーではなく、低刺激で頭皮保護成分配合の白髪染めを選びましょう。

おすすめは利尻ヘアカラートリートメントやルプルプです。
髪や頭皮をいたわりながら白髪染められて、円形脱毛症の回復の妨げにもなりません。

なお、円形脱毛症を治療中の方は、事前に医師に相談するようにして下さい。