生まれつき白髪

赤ちゃんや子供に白髪が生えていたら、不安になってしまうのも仕方がありません。
また、生まれつき白髪が多い原因を知らないでいると、後々「もっとはやく対応していれば…」と後悔してしまう事も。

そこで本記事では、以下についてご紹介していきます。

  • 生まれつき白髪が多い原因
  • 生まれつき白髪の多い子供や赤ちゃんへの正しい対応

上記についてまとめています。
そのため、赤ちゃんや子供に白髪がはえていると気になっている方は、是非参考にしてみてください。

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生まれつき白髪が多い原因

まず理解して頂きたいのは、生まれつき白髪が多い原因は大きく分けて2つあるという事です。

  • 1:赤ちゃんや子供特有の原因
  • 2:病気

1の場合は、大きな心配は必要なく、時間の経過でどんどん目立たなくなる場合がほとんどです。
しかし、2の場合は気をつけなければいけませんし、その病気の種類はいくつもあります。

また、放っておく事で白髪が増えるだけではなく、合併症や身体の成長速度の低下などに繋がる原因にもなるため、注意が必要です。
下記では、生まれつき白髪が多い原因となる病気を中心にご紹介していきます。

生まれつき白髪が多いのはメラニン色素の量が少ないから

生まれつき白髪が多い原因として、子供や赤ちゃんはメラニン色素が少ない事が挙げられます。
これは、上記でいう「1:赤ちゃんや子供特有の原因」に該当します。

自分の子供や赤ちゃんの髪の毛を見てみると、白髪以外の髪の毛も茶色や赤っぽい色が混じっていたり、大人よりも髪の毛が透けて見えると思います。
つまり、メラニン色素の量が少ない赤ちゃんや子供に、数本白髪が生えている事は、決して珍しい事ではないという事です。

大人になるに連れて、メラニン色素の生成量が増え徐々に黒々とした髪の毛になっていく子供が多いと言えます。
そのため、これが原因の場合はそこまで神経質になる必要はありません。

生まれつき一部の頭髪に白髪が見られる場合は?

生まれつき頭髪の一部に白髪が見られるの場合、ワーキングブルグ症候群という病気の疑いがあります。
ワーキングブルグ症候群とは、約42,000人に1人の確率でなると言われている非常に珍しい病気です。

日本人には、現在3,000人前後の患者がいますが、その数はアルビノよりも少ない人数。
一部が白髪という以外にも、いくつかの症状を挙げる事が出来ます。

1:虹彩異色症
2:軽度の四肢の奇形
3:聴力障害

ワーキングブルグ症候群の原因は、ほとんどが遺伝の突然変異です。
つまり、それを改善するための方法は現在分かっていません。

上記で挙げた白髪や目の色、軽度の四肢の奇形などは生活に支障がない程度の場合が多いと言えます。
しかし、見慣れないその見た目に、他人から好奇心や差別的な視線を浴びせられているのが現状です。

生まれつき白髪が多くなると考えられる病気

赤ちゃんに白髪が数本ある事は決して珍しい事ではありません。
しかし、上記で挙げたワーキングブルグ症候群以外にも、いくつか白髪の原因となる病気があります。

「時間が経つに連れて白髪の量が増えてきている」という場合は、特に注意が必要です。
放っておく事によって、より白髪の本数がふえてしまったり、他の病気との合併症になってしまう危険性もあるためです。

そこで、下記では生まれつき、もしくは子供の段階で白髪が多くなる原因となる病気を4つご紹介していきます。

甲状腺疾患

生まれつき白髪が多い原因の1つに、甲状腺疾患が挙げられます。
甲状腺疾患は、3,000~5,000人に1人の確率で発生する病気です。

出生後の早期症状として、元気があまりない、泣き声がかすれている、便秘、端末冷え性、哺乳不良などが挙げられます。
しかし、現在この疾患に関しては、新生児マススクリーニング検査が行われているため、症状が出る前に明らかになる事がほとんどです。

ただし、新生児マススクリーニングでも発見が出来ない事が稀にあります。
そのため、この検査を受けたからこの疾患ではないと言えるわけではありません。

治療が遅れてしまうと、身体の成長が遅れてしまう事にも繋がります。
そのため、白髪や上記の症状がある場合は、専門医にみてもらうようにしましょう。

尋常性白斑

生まれつき白髪が多い原因の1つに、尋常性白斑が挙げられます。
尋常性白斑は、先天性と後天性の2種類があり、生まれてから3歳で発症する場合もある病気です。

日本人が発生する割合は、約1~2%です。
原因は未だ明らかになっていませんが、遺伝や自己免疫、ストレスが原因になっていると言われています。

また、尋常性白斑は、気になる合併症を引き起こす原因になる事は低い病気だと考えられています。
しかし、症状がひどくなる場合は、紫外線療法での治療も考慮しなければいけない病気です。

急に白髪の量が増えてきたり、体重の急増、急減があった場合にはかかりつけの皮膚科での受診が必要です。

先天性白皮症(アルビノ)

先天性白皮症や先天性色素欠乏症、白子症、アルビノなど様々な呼び方がありますが、これらは全て同じ病気です。
その確率は約20,000人に1人とも言われていて、粕谷幸司さんは日本人タレントとして活動し、書籍アルビノと生きるという本も出版しています。

メラニン色素の生成が出来ないため、生まれつき白髪が生えてくるのはもちろん、肌の色や瞳の色もグレー、もしくはモスグリーンなど見た目で分かる症状が多いのです。
しかし、アルビノの症状の治療や対策は、未だ見つかっていません。

メラニンが不足しているため、紫外線に当たらないように注意するなどの対症療法と呼ばれるものしか存在しないのが現状です。

ビタミンB12欠乏症

生まれつき白髪になる原因として、ビタミンB12欠乏症が挙げられます。
ビタミンB12欠乏症は、その名の通りビタミンB12が不足する事によって発症する病気です。

生まれつき身体にビタミンB12が貯蔵できないというケースも稀にあります。
しかし、ビタミンB12欠乏症のほとんどが、偏った食生活が原因だと考えられています。

ビタミンB12は、血球細胞やDNAを合成する際に必要な成分です。
そのため、ビタミンB12欠乏症によって白髪が増える以外にも、悪性貧血、消化器官の障害、神経系障害などの症状が挙げられます。

この栄養素は、アサリや鮎などの魚介類に多く含まれている食材のため、ベジタリアンの家庭で摂取不足になってしまう危険性があります。

生まれつき白髪の多い子供や赤ちゃんへの正しい対応

生まれつき白髪の多い子供や赤ちゃんへの正しい対応

上記では、生まれつき白髪が多い原因となる怖い病気をご紹介してきました。
しかし、数本程度であれば特に珍しい事ではない理由についてもご紹介しました。

そのため、安心された方も多いと思います。
数本なら心配ない理由は、子供や赤ちゃんはメラニン色素が少ないためでしたね。

ただし、日に日に白髪が増えていく、もしくは一部がまとまって白髪になっている場合等は、行きつけの病院にすぐに行く事が必要です。
そのため、現在まだ行きつけの病院(小児科、皮膚科)を決めていない方は、事前に調べておく事をオススメします。

白髪以外にも、いざという時に迅速に動ける準備は、あなたの負担を軽減してくれます。
また、白髪が多い事で子供が嫌な思いをしないか考えてしまうのは仕方がない事です。

下記では、そんな母親に読んでほしい、生まれつき白髪が多い子供や赤ちゃんへの正しい対応をご紹介しておきます。

生まれつきの白髪は抜くのではなく切るようにする

数本の白髪でも、他の子にいじめられたりしないか等、気になってしまう方は多いと思います。
白髪は意識すればするほど気になってしまい、余計めだっているように感じてしまいます。

しかし、ここで注意しなければいけないのは、生まれつきはえている白髪は抜いてしまうのではなく切るという事です。
なぜなら、その髪の毛が2度とはえてこなくなったり、生えかわった髪質が悪くなってしまう危険性があるためです。

抜いた後にはえ変わったとしても、毛根に対してダメージを加えてしまうと、くせ毛になってしまう場合があります。
大人の私達よりも、子供達の頭皮や頭髪は非常にデリケートです。

そのため、出来るだけ子供の頭皮には負担を掛けないで対処するためにも、抜くのではなく切るようにしましょう。

子供や赤ちゃんの白髪を染める場合は品質を見極める

生まれつき白髪が多い子供や赤ちゃん達に対して、白髪染めをする事自体がオススメ出来ません。
しかし、子供自身が白髪にコンプレックスを抱いていたりすると、母親としても出来る事なら改善してあげたくなります。

原因が病気にしろ、そうでないにしろ、本数が多い場合は白髪染めをするしか方法がないのです。
その場合、化学製品で作られた白髪染めではなく、天然素材で作られた白髪染め(利尻ヘアカラートリートメント等)を利用するようにしましょう。

化学製品が使われている染め粉は、値段的にも安いと言えます。
しかし、頭皮や頭髪のダメージを与えないためにも、子供や赤ちゃんの白髪を染める場合は品質を見極めるようにしましょう。

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生まれつき白髪が多い原因のまとめ

生まれつき白髪が多い原因のまとめ

生まれつき白髪が多い原因は、子供や赤ちゃん特有のメラニン色素の不足、もしくは病気が考えられます。
そのため、母親として子供や赤ちゃんに白髪がある事が気になるというのは仕方ない事です。

しかし、気にしていても仕方がありませんよね。
あなた自身が安心するためにも、まずは病院に受診する事をオススメします。

子供や赤ちゃん特有のものだと判断できたのであれば、安心して対応する事が出来ます。
また、病気が原因だったのなら、なおさら早期受診した事で損をする事なんて1つもありません。

一番してはいけないのは、不安なまま考え込んでしまう事です。
素人ではどちらにせよ判断は出来ないのですから、余計に考え込むよりも専門医に相談してしまいましょう。