白髪染めと床

自宅での白髪染めは、いつでも好きな時に手軽に染められるので便利です。
しかし、染めている時に染料が床に落ちてしまったという経験をした事がある人も多いのではないでしょうか。

落ちた白髪染めに気づかずにそのまま放置しておくと、床に白髪染めの染料がしみ込みどんどん汚れが落ちにくくなってしまいます。
この床に付いてしまった白髪染めの汚れの落とし方と、落ちないようにするポイントをご紹介します。

白髪染めが床についた時はすぐに落とす

白髪染めをしている時に染料が床に付いてしまう事はよくあります。
その時は、落ちてしまった染料をすぐに落とすという事が基本です。

浴室の床など洗い流せる場所であれば洗い流し、フローリングなど洗い流せない場所ならばタオルなどで拭きとって白髪染めを落とすようにします。
白髪染めの染料が床に付いてしまった時は、落ちたのに気が付いたらすぐに落とすという事が重要です。

放置すると落ちにくくなる

前や横など鏡で見える範囲を染めている時であれば、染料が落ちても気が付きやすく、すぐに洗い流したり拭き取ったりの対処が出来ます。
しかし、後ろの部分を染めている時は、染料が落ちても気が付きにくい事が多いのです。

気が付かないでそのまま放置していると、染料が床にしみ込みシミとなってしまい汚れが落ちにくくなります。
白髪染めが床に付いてしまった場合は、時間が経てば経つほど汚れが落ちにくくなるという事をしっかりと覚えておきましょう。

床の材質によっては落ちにくい事もある

浴室などの床は、硬くて水が浸透しにくいホーローやプラスチック・FRRなど表面がツルツルした材質が多いのです。
そのため、白髪染めの染料が落ちても、汚れは落ちやすくなっています。

しかし、フローリングや木材・絨毯・畳などは水分を吸収しやすいのが特徴です。
染料が中にしみ込みやすく、気が付いてすぐに拭き取っても汚れが落ちにくい事があります。

床の材質によって落ちにくさが変わってくるため、白髪染めの際は染める場所にも注意が必要です。

床に付いた白髪染めを落とす方法

床についた白髪染めを落とす方法

白髪染めが落ちて床に付いてしまった場合、すぐに汚れを落とすという事が重要です。
しかし、中には落ちた事に気が付かず、気が付いた頃には汚れが床にしみ込んでしまっていたという事も残念ながらあります。

そういった場合は、次のような方法で白髪染めの汚れが落ちる事もあります。

メラミンスポンジ

浴室は白髪染めの染料が床に付いても洗い流せるため、比較的汚れを落としやすいと言えます。
しかし、落ちた染料を放置してそのままにしておくと、浴室の床にも汚れも定着してしまうのです。

水だけで汚れが落ちるメラミンスポンジは掃除グッズの定番。
このメラミンスポンジに水を含ませ軽く擦る事で、床に付いた白髪染めの汚れを落とせる事があります。

ただ、メラミンスポンジはたわしなどと同じで、擦って表面を削り汚れを落とす研磨剤のような原理になっています。
そのため、あまり強くゴシゴシと擦ってしまうと、床表面の加工なども削られて材質を傷付けてしまいます。

表面の加工が取れると余計に汚れが付きやすくなってしまうため、メラミンスポンジを使用する際は力加減には気を付けましょう。

お風呂用洗剤

メラミンスポンジで軽く擦っても落ちにくい場合は、お風呂用の洗剤などを少量付けて擦るとより効果的です。
ただ、この時も力任せに強く擦ってしまうと、床の材質に傷を付けてしまいます。

お風呂用洗剤を付けていてもメラミンスポンジを使用している事には変わりはないため、力加減には注意が必要です。

クエン酸

メラミンスポンジなどでも床に付いた白髪染めが落ちない場合は、お酢やクエン酸などの酸性洗剤で汚れが落ちる事もあります。
クエン酸は食品添加物にも使用されているため、安心して使用する事が出来て、自分でクエン酸水を作る事も可能です。

ただ、これらの酸性洗剤は、塩素系漂泊剤と混ぜて使用する事は絶対にしてはいけません。
該当する洗剤には「まぜるな危険」という文字が書いてあり、混ぜると塩素ガスが発生するため大変危険です。

酸性洗剤で必ず床に付いた白髪染めが落ちるというわけではありませんが、試してみる価値はあります。

塩素系漂白剤

塩素系漂白剤をティッシュやコットン・脱脂綿などにしみ込ませて拭く事で、床に付いた白髪染めの汚れが落ちる事があります。
この方法は一番汚れが落ちやすい方法です。

ただ、漂白剤のため拭きとった床の部分が漂泊されて色が抜けてしまったり、材質を傷めてしまう可能性があります。
心配な人は一度目立たない部分で試し拭きをして、色落ち加減を見てから使用した方が賢明と言えるでしょう。

白髪染めが床に落ちないようにするポイント

白髪染めが床に落ちないようにするポイント

床に落ちてしまった白髪染めは、上記のような方法で落とす事が出来ます。
しかし、これらの方法で絶対に汚れが落ちるというわけではありません。

中には、汚れが落ちない場合もあるので、白髪染めを床に落とさないに越した事はありません。
白髪染めが床に落ちないようにするポイントについてご紹介していきます。

白髪染めは浴室で行う

浴室の床はすぐにシャワーで洗い流せるので、フローリングや絨毯・畳などに比べると白髪染が落ちても落としやすくなっています。
また、床の材質も汚れが付きにくくなっていたり、白髪染めを塗布した後に髪を洗い流す時もそのまますぐに洗い流せるので、白髪染めを行うのは浴室が便利です。

ただ、落ちた白髪染めの染料を放置して時間が経ってしまうと、いくら浴室でも落ちにくくなってしまいます。
そのため、気が付いたらすぐに落とす・落ちないようにするという事が鉄則です。

シャワーキャップなどで液だれを防ぐ

床に落ちた白髪染めは、すぐに対処すれば問題ない場合もあります。
しかし、白髪染めを落とさないようにするという事が一番大切です。

白髪染めを塗布している時に染料が落ちてしまう事もあります。
また、塗布後放置時間中に液だれをして、白髪染めが床に落ちてしまう事もあるでしょう。

染め残しがないようにたっぷりと染料を付けると液だれが起こりやすくなり、知らない内に床に落ちていたという事も少なくありません。

こういった事を防ぐためには、シャワーキャップが効果的です。
放置時間中にシャワーキャップなどで髪全体を覆う事で液だれを防ぐだけではなく、保温効果で染料が髪内部に浸透しやすいという効果も期待出来ます。

濡れたタオルを準備しておく

浴室の場合は、白髪染めが床に落ちてもすぐにシャワーで洗い流す事が出来ます。
しかし、フローリングや絨毯・畳などの場合はそういうわけにはいきません。

白髪染めが床に落ちた場合は、素早く汚れを取るという事が重要になってきます。
そのため、汚れに気が付いてからタオルなどを用意していては時間が掛かってしまい、汚れが落ちなくなってしまう事があります。

この時間のロスをなくすためにも、白髪染めが落ちてしまった時にすぐに拭きとれるように、濡れたタオルを事前に準備しておくようにしましょう。

新聞紙やビニールなどで床を保護する

白髪染めが落ちても気が付くかどうか心配・床を汚したくないという人は、新聞紙やビニールなどを敷き詰めて床を保護すると、万が一白髪染めが床に落ちてしまっても安心です。
準備などに手間は掛かりますが、敷く範囲が大きければ大きいほどより安心出来ます。

そして、白髪染め後はそのまま捨てるだけなので後片づけも簡単です。

白髪染めと床のまとめ

白髪染めと床のまとめ

白髪染めが床に落ちてしまった時はすぐに落とすという事が一番重要です。
ただ、メラミンスポンジや洗剤・クエン酸・漂白剤などで床に付いてしまった汚れが落ちる事もあります。

そのため、汚れが付いたからと諦めずに試してみる価値はあります。
しかし、材質によっては落ちにくかったり、シミになってしまったりする事もあるので注意が必要です。

もちろん、白髪染めを行う際は、染料が床に落ちないように工夫をするという事も大切です。