白髪が生えてきたのと同じ時期に、髪の毛のパサつきを感じるようになったという人は多いのです。
髪の毛がパサパサの状態でまとまりづらくなるのは厄介ですし、白髪を隠すヘアスタイルも選びにくくなります。
白髪を染めてカバーするにしても、白髪染めがパサつきをひどくしてしまう事があるので注意が必要です。
健康な髪の毛を取り戻すためにも、白髪のパサつきの原因をしっかりと把握して適切な対処をしなければなりません。
白髪とパサつきの関係、白髪を染める際の注意点についてチェックしていきましょう。
白髪のパサつきの原因は?
白髪のパサつきは何故起きるのか、その原因を知っている人はそれほど多くないでしょう。
ドライヤーを使うのではなく自然乾燥させる事で、キューティクルが開いてパサつきの原因になる事はありますが、それは白髪特有の原因というわけではありません。
強い力を入れてタオルで髪の毛を拭く、無理なブラッシングをするといったパサつきの原因も同様です。
もちろん、そういったパサつきの原因に対処する事は大切ですが、白髪ならではの原因を知らなくてよいという事にはなりません。
白髪が生えてきてからパサつきを感じ始めた場合、以下のような理由が考えられます。
黒い髪より水分が少ない白髪はパサつきやすい
白髪は黒い健康な髪より水分が少ないため、パサつきやすくなります。
なぜ白髪の水分が少ないかと言えば、それはメラニン色素不足が原因です。
髪を黒くする働きを持つメラニン色素が様々な理由によって不足する事で、白髪は生えてきます。
メラニン色素は水に馴染みやすいという特徴を持つ成分です。
つまり、メラニン色素が足りていない白髪は、黒い髪よりも水に馴染みにくくなるため、水分が少なくなってしまうのです。
そのため、白髪の生えている部分はヘアオイルやトリートメントによるケアを特に重点的に行う必要があるでしょう。
白髪と共通の原因でパサつきが起きている事もある
白髪が生えてきた時期に髪の毛のパサつきを感じやすくなったとしても、白髪が直接の原因であるとは限りません。
白髪とパサつきが共通の原因で起きているケースもあるからです。
症状が現れるタイミングが似通っているので勘違いしやすいのですが、白髪以外にもパサつきが目立つようであれば、共通の原因がある事を疑ってみる必要があります。
様々な理由で白髪とパサつきは同時に起こりますが、代表的な原因としては以下のような事が挙げられるでしょう。
女性ホルモンの低下
白髪とパサつきが同時に起きる原因としてまず考えられるのが、女性ホルモンの低下です。
女性ホルモンの低下は血行不良につながり、頭皮へ十分な栄養が届かなくなる事が多いです。
頭皮へ栄養が届かない状態が続くと、メラニン色素を生み出すメラノサイト細胞が働きづらくなり、白髪の本数が増える傾向にあります。
また、健康な髪の毛を育てるための材料も不足するため、パサつきも起きやすくなるでしょう。
女性ホルモンは年齢を重ねる事で自然に低下していくものですから、白髪とパサつきを抑えたいのであれば、しっかりと対策する必要があります。
ホルモン注射で直接女性ホルモンを増やす方法も存在します。
しかし、クリニックへ行く手間を省きたいのであれば、頭皮マッサージなどで血行改善を目指すのが手軽です。
栄養不足
頭皮へ栄養が届かない事が白髪・パサつきの原因である事は既に述べましたが、血行不良ではなく単純な栄養不足でも同じ状況は起こりえます。
偏った食生活を続けていると十分な栄養素を体内に吸収する事が出来ず、白髪・パサつきの起きやすい頭皮環境を招いてしまうのです。
髪の毛の材料となるタンパク質はもちろん、各種ビタミンやミネラルも白髪・パサつきを防ぐには重要な栄養素となります。
バランスの良い食事を心がけ、どうしても不足してしまう部分はサプリメントで補うなどの対策をしていきましょう。
白髪を染めるとパサつきやすい理由
白髪が最初からパサついているだけでなく、染める事でさらにパサつきやすくなる場合もあります。
白髪を染めた後は特に髪の毛がまとまりづらいと感じるのであれば、白髪染めに原因がある場合が多いのです。
白髪隠しのために白髪染めを使い続けていくつもりなら、白髪染めとパサつきの関係について理解しておいた方が良いでしょう。
白髪染めを使うと髪の毛がパサつきやすくなる理由と、白髪のパサつきを防ぎながら染める方法を見ていきます。
白髪染めがキューティクルを開く事でパサつきやすくなる
ヘアカラータイプの白髪染めは髪の毛のキューティクルを開いて、染料や薬剤が浸透しやすい状態を作るものとなっています。
キューティクルが開いた状態のままだと髪の毛の中の水分が蒸発しやすく、パサつきが起きる可能性も高いです。
また、キューティクルが開いた状態は手触りが悪く、よりパサつきを感じやすくなります。
一度開いたキューティクルを元の状態に戻すのは大変なので、ヘアカラータイプの白髪染めを使う場合はある程度パサつきを覚悟しなければなりません。
トリートメントタイプの白髪染めならパサつきにくい
パサつきを抑えながら白髪を染める方法として、トリートメントタイプの白髪染めを使うという方法があります。
トリートメントタイプの白髪染めはキューティクルを開いて髪の毛に色を入れるわけではなく、外側から染めていく仕組みです。
そのため、キューティクルへのダメージを軽減しながら白髪を染める事が出来ます。
トリートメントタイプの白髪染めは頭皮への負担も軽減出来るため、パサつきだけでなく白髪の増加にも対応出来る点が便利です。
白髪のパサつきまとめ
メラニン色素不足の白髪は黒い髪より水分が少なく、パサつきやすいです。
また、女性ホルモンの低下や栄養不足など、共通の原因で白髪とパサつきが同時に起きている事もあります。
白髪のパサつきは白髪自体の問題に加えて、白髪染めに原因があるケースも多いです。
ヘアカラータイプの白髪染めはキューティクルを開いてパサつきを招きやすいので注意してください。
パサつきを抑えながら白髪を染めたいなら、トリートメントタイプの白髪染めを使う事を検討した方が良いでしょう。