白髪は若い世代でも悩まされる事があります。
人によっては、20代で白髪染めが必要なほど白髪が生える事もあるのです。
生えてくる髪の毛が白髪になってしまうのは、髪に色素が付かなかった事によります。
髪に色を付ける働きを持つメラニン色素というものがあるのですが、そのメラニン色素がうまく作られないと若い世代でも白髪が生える事があるのです。
白髪の原因としては、ストレスや栄養不足、女性であれば妊娠や出産といった事も挙げられます。
今回は、20代女性に白髪が生えてしまう原因と、白髪対策のやり方について知っていきましょう。
20代の女性に白髪が生える原因は?
ここでは、20代の女性でも白髪が生えてしまう原因について解説します。
髪の毛の色となるメラニン色素が作られないのは、メラニン色素の材料となる成分が不足したり、メラニン色素を作り出す細胞の働きが弱まったりするためです。
こうした問題は、精神面や身体面の異常が原因で発生する傾向にあります。
「ストレスがたまっているせい」と思っていたら、実は病気が白髪の原因だったという事もあり得るのです。
そのため、もし心配だったら白髪染めでごまかす前に医療機関へ行ってみましょう。
ストレス
仕事や勉強だけがストレスの原因ではありません。
人間関係の問題や周りとの競争がある環境も、ストレスに繋がる事があります。
ストレスを受け神経が興奮状態になると、末梢血管が収縮し血の巡りが悪くなる事があるのです。
すると、髪に栄養が上手く行き渡らなくなり、メラニン色素を作り出す色素細胞の働きも弱まります。
これにより、髪の毛が白髪となってしまう恐れがあり、時に白髪染めが必要になる事もあるのです。
特に、20代は男性においても女性においても就職や進学で環境が変わる時期。
そのため、知らず知らずの内にストレスを受けてしまう可能性があります。
妊娠や出産
女性の場合、妊娠や出産といったイベントがきっかけで白髪が生えるようになる事があるのです。
具体的には、出産後のホルモンバランスの乱れや身体への負担、栄養不足、睡眠不足が白髪を誘発する恐れがあります。
妊娠や出産そのものも身体に大きな負担が掛かるのに加え、出産後もほとんどの女性は子どもの世話で食事や睡眠の時間が削られやすいのです。
育児でハードな生活が続くと、たとえ20代の人でも疲労から髪に異変をきたし、白髪染めをしなくてはならなくなる恐れがあります。
栄養不足
多忙によって、ファーストフードやコンビニ弁当に頼った食生活を送っていると、髪の健康に必要な栄養が十分に摂れず白髪が生えてしまう恐れがあります。
ダイエットで意図的に食事の量を減らした場合も同様です。
20代の女性は、特に過剰なダイエットをしやすい傾向にあるため、栄養不足による白髪は他人事と考えてはなりません。
身体に必要な栄養が摂れない生活が続くと、亜鉛欠乏症やビタミン欠乏症など特定の栄養素が不足した状態になりやすく、体調も崩す危険性があります。
身体が栄養不足に陥ると、頭皮にも栄養が行き渡りにくくなくなるので、白髪や抜け毛といったトラブルも起こりやすくなるのです。
白髪染めを使う事にならないためにも、身体に必要な栄養は摂っておきましょう。
睡眠時間の不足
仕事や試験勉強でやむを得ず睡眠時間を削る事になる場合もあります。
しかし、睡眠不足も白髪に繋がる事があるのです。
眠っている間は成長ホルモンが多く分泌される傾向にあり、それによって体内で細胞分裂や新陳代謝が促されます。
一方で十分な睡眠がとれていないと成長ホルモンが分泌されにくくなり、身体の老化が進みやすくなるのです。
老化現象の一環で白髪が生える事があります。
睡眠が不足しがちな人の中には、やむを得ない事情で長時間眠れないという人もいます。
しかし、20代の女性だと夜遊びで睡眠時間がけずられるというパターンもありがちです。
白髪染めいらずの日々を過ごしたいのであれば、出来る限り睡眠時間を確保しましょう。
目の疲れ
白髪染めをしたくないのであれば、白髪を防ぐために目のコンディションにも注意を向けましょう。
眼精疲労は視力の低下に繋がるだけでなく、白髪の原因になる事もあるのです。
何かを見続けた事で目が疲れまぶた持ち上げる筋肉が弱まると、頭部の筋肉も凝り固まり血行が悪くなる恐れがあります。
頭部の血行不良によって白髪が生えやすくなる事があるのです。
ものを見続ける事以外にブルーライトも白髪の原因になる事があります。
特に20代の女性は、スマートフォンでお友達とメッセージのやりとりをする事も多いでしょう。
その際浴びるブルーライトも白髪に繋がる場合があるのです。
ブルーライトには神経を興奮させる作用があるため、就寝直前までスマートフォンの画面を見続けていると眠れなくなる事があります。
その結果、睡眠時間の不足から白髪が生えやすくなる恐れがあるのです。
また、ブルーライト自体目を疲れやすくするという特徴を持つので、スマートフォンを操作する際は1時間おきに15分の休憩をとる事をおすすめします。
病気
白髪の発生には病気が原因となっているケースもあるのです。
症状の1つとして、白髪がみられる事のある病気にはこういったものがあります。
- 甲状腺機能低下症
- 白斑
- 成長ホルモン分泌不全症
まず甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が減少する病気です。
白髪が生えやすくなる他、身体のむくみや便秘などの症状が見られる事があります。
40歳以上の女性に多い病気ですが、20代の女性がかかる確率もゼロではありません。
また、こうした甲状腺の病気と一緒に発症する傾向があるのが白斑です。
皮膚の一部の色素が抜け白くなる病気で、髪が白くなる事もあります。
最後に成長ホルモン分泌不全症についてですが、これは成長ホルモンの分泌量が極端に少なくなる病気です。
白髪が生える以外に疲れやすくなる、集中力が低下するといった症状が出る事があります。
これらのような病気は、定期検診を受ける事で早期発見出来る可能性があるのです。
そして、もし白髪が生えていて、なおかつ身体に違和感があったら、白髪染めする事ばかりにこだわらず医療機関に行きましょう。
アレルギー症状
白髪の発生に繋がりやすいアレルギー症状は、ヘアカラー剤によるアレルギー症状やヘアピンによる金属アレルギーです。
特に、ヘアカラー剤を使った後のアレルギー症状には注意してください。
ドラッグストアなどで売られているヘアカラー剤には、ジアミン系の染料など刺激の強い化学成分が含まれている事が多いのです。
そのため、カラーリング後ジアミンアレルギーといったアレルギーを起こし、頭皮トラブルによる白髪の発生やアナフィラキシーショックなどの症状が出る恐れがあります。
こうしたリスクがあるのは、白髪染めにおいても同様です。
そのため、まだ20代の女性が「白髪が生えてきて恥ずかしいから」と白髪染めを使い、アレルギー症状によって余計に白髪が増えるという事もあり得ます。
家族の遺伝
若くして白髪が生える現象については、家族の遺伝も関係しているという説もあります。
例えば、ウェルナー症候群という遺伝性疾患の患者には思春期以降、つまり20代前後で白髪が生えるという現象が起こるケースがあるのです。
髪を伸ばす事もある女性の場合、「白髪を目立たせたくないから」という考えから白髪染めを使いながら生活する事もあります。
このウェルナー症候群は、老化現象が普通の人より早い段階で起こる病気で、白髪が生えやすくなる他、白内障など加齢と関連の深い病気にかかる事もあるのです。
こうした遺伝性疾患の症状として白髪が生えるという意味では、家族の遺伝と若い世代の白髪の関連性は否定しきれません。
ただ、立証されているわけではありませんので、可能性があるという話となっています。
頭皮や髪のダメージ
ヘアカラー剤や白髪染めの化学成分によるアレルギー症状が、白髪を誘発する恐れがあるという事を先述でお伝えしました。
しかし、アレルギー症状が起きなくても、ヘアカラー剤に含まれるアルカリ剤や過酸化水素、酸化染料が頭皮や髪にダメージを与え、それが白髪に繋がる事があるのです。
髪の毛のダメージも問題ですが、頭皮のダメージは色素細胞の機能低下を招くため、白髪により繋がりやすい傾向があります。
もしカラーリングを日常的にしていなかったとしても、パーマをかける事があれば頭皮や髪がダメージを受けている恐れがあるのです。
特に、20代の女性は髪の加工に関心が高い人が多いため、白髪を防ぐためには頭皮や髪のダメージに注意を向ける必要があります。
20代女性に白髪が生えた時の対策法
ここでは、20代の女性におすすめ出来る白髪対策をご紹介します。
たとえ20代で白髪が生えてしまったとしても、また白髪染めをするほど白髪が増えてしまっても、対策すればまた元の色に戻る可能性があるのです。
ただ、より白髪を改善しやすくするには、白髪に気付いてから早めに対策するのをおすすめします。
ここでご紹介する白髪対策は、白髪が生えてしまってからでも実践出来るものですが、白髪が生える前の予防策としても効果が期待出来るのです。
そのため、今白髪がなくてもカラーリングやパーマで頭皮や髪を傷めている可能性を感じたら、ここでご紹介する白髪ケア法を試してみましょう。
頭皮をマッサージする
頭部の血行が悪くなっていると、白髪が生えやすくなる事があります。
そのため、頭皮が凝っているように感じられたら、頭皮をマッサージして血の巡りを良くしましょう。
マッサージ店や美容院で頭皮マッサージを受けられる事がありますが、自分でマッサージする事も可能です。
女性の力でもマッサージ出来ます。
指の腹を頭皮にしっかり当て、頭部の筋肉をほぐすイメージでマッサージしましょう。
力を入れ過ぎないよう注意してください。
頭部全体をマッサージする事で、血行が改善されるという効果が見込めるのです。
頭部の血のめぐりが良くなると、20代で白髪染めを使うようになってしまった人でも白髪が改善されてくる可能性があります。
白髪を防ぐ栄養素を摂る
20代の白髪を改善させるには、栄養素をしっかり摂る事も忘れてはなりません。
白髪染めをしない生活をするために特に摂取しておきたいのは、これらの栄養素です。
- チロシン
- ビオチン
- ビタミンB2
- 亜鉛
- 鉄分
- 銅
女性に不足しがちな鉄分を含むこれらの栄養素は、髪の色素を作り出す上で欠かせません。
しかし、食事だけでこれら全てを摂取するのは難しいので、サプリメントの活用もおすすめします。
白髪ケアに特化したサプリメントも販売されています。
自分で何種類もサプリメントを探すのが面倒な場合は、そうした商品の購入を検討してみましょう。
美容院や自宅で白髪染めをする
既に白髪がたくさん生えてしまっている場合、美容院や自宅で白髪染めをするという対策法もあります。
1本1本抜く人もいますが、頭皮を傷める恐れがあるので抜かずに染めましょう。
市販の白髪染めでは化学成分による刺激があるので、美容院で染めてもらうのをおすすめします。
美容師さんに相談すれば、刺激の弱い白髪染めで染めてもらう事も可能です。
自宅で白髪染めをしたい場合は、こうした手段を選ぶ事で頭皮や髪に負担をほとんど掛けずに染める事が出来ます。
- ヘナカラー
- 香草カラー
- ヘアマニキュア
- ヘアカラートリートメント
20代の女性ですと美容院で白髪染めを頼むのに抵抗を感じる人も多いので、こうした方法で自宅で染めるのも1つの白髪への対処法です。
生活習慣を改善する
20代の人は女性でも仕事や遊びなどで生活習慣が乱れやすい傾向にあります。
しかし、白髪を改善するため、また白髪を生えにくくするためには生活習慣を見直す必要があるのです。
白髪染めいらずの日々を過ごすには、このような事を実践しましょう。
- 栄養バランスの良い食事をとる
- 睡眠を十分にとる
- 適度に運動する
- タバコを吸わない
- お酒を飲み過ぎない
- ストレスに対処する
ストレスについては、趣味に没頭する、近しい人に話を聞いてもらうなどして解消出来る事もあります。
ただ、自分の力では対処しきれないケースもあります。
そのような場合は、専門機関に相談するのが望ましいです。
困っている事について電話やメールで相談出来る機関があるので、我慢せずに頼ってみましょう。
20代女性におすすめの白髪染めは?
ここでは、20代の女性でも使える白髪染めアイテムを2点ご紹介します。
いずれも刺激性のある化学成分が使われておらず頭皮や髪に優しい白髪染めなので、カラーリング後にダメージが残るリスクは低いのです。
「美容院で白髪染めを頼むのは恥ずかしい」という人は、こちらでご紹介するアイテムを使ってみましょう。
なお、ご紹介するアイテムは、ドラッグストアやバラエティーショップなどの店舗で購入するのはほぼ不可能です。
そのため、インターネット通販か商品公式サイトで購入してください。
利尻ヘアカラートリートメント
刺激の強い化学成分でなく天然由来の成分が使われているため、頭皮や髪にダメージを与える心配が少ないのです。
この「利尻ヘアカラートリートメント」は、利尻昆布由来の保湿成分が含まれている点を大きな特徴としています。
そのため、一般的な白髪染めで起こりがちな髪のパサつきが起こりにくく、髪のうるおいがキープされるという効果が期待出来るのです。
また、カラーはライトブラウン、ナチュラルブラウン、ダークブラウン、ブラックの4色から選べます。
おしゃれ染めをしている場合でも髪の色に近いトリートメントを選べるので、20代の女性にも使いやすい白髪染めアイテムです。
利尻ヘアカラートリートメントの評判・口コミ!効果、副作用、成分は?
マイナチュレ カラートリートメント
多忙な20代の女性には、染まりやすさに特化したヘアカラートリートメントもおすすめです。
一般的にヘアカラートリートメントは何回か使っていく内に色が入っていきます。
しかし、少ない回数で白髪に色を入れたいという場合は、この「マイナチュレ カラートリートメント」がおすすめです。
また、このアイテムにも頭皮や髪をケアする天然由来の成分が入っています。
そのため、頭皮トラブルや髪のうねり、パサつきを予防しながら白髪染めが出来る可能性が高いのです。
ちなみに、カラーはダークブラウン、ブラウンの2色から選べます。
マイナチュレ白髪用カラートリートメントの評判・口コミ!効果、副作用、成分は?
20代女性の白髪染めのまとめ
白髪の悩みは20代の人にとっても他人事ではありません。
頭皮や髪のダメージ、生活習慣の問題、また女性ならではのライフイベントである妊娠や出産の影響によって白髪が生えるケースがあるのです。
しかし、生活習慣の改善や頭皮マッサージなどによって白髪の改善や予防が望めるので、こうした対策法をぜひ覚えておきましょう。
白髪染めをするという白髪対策もあります。
頭皮や髪に負担を掛けにくいヘナカラーや、ヘアカラートリートメントといった方法で染めるのをおすすめします。