白髪がある人の中には、黒く染める人だけでなく、グレーに染める人やカラーリングをせず白い色をキープする人もいます。
しかし、白髪を全く染めていない人の中で、白髪の黄ばみに悩む人は少なくありません。
黄ばみは紫外線や髪の色素の問題などといった事が原因で発生する事があるのです。
白髪をより白くするためには、その黄ばみを抑える必要があります。
今回は、白髪をより白くするための方法について解説します。
白髪を染めずそのままの色を楽しみたいという人はぜひ参考にしてください。
ホワイトブリーチで白髪をより白くする
白髪をより白くするには、ブリーチで脱色するという方法があります。
出来る限り白くする事にこだわるのであれば、ブリーチの中でも脱色力の強いホワイトブリーチがおすすめです。
しかし、強いブリーチをすれば、それだけ髪が傷む事も知っておいてください。
また、黒髪にホワイトブリーチを使った場合、真っ白にするのは非常に困難です。
何回ブリーチをしても最終的には金髪かグレイヘアになる可能性が高く、真っ白になるという効果は望めません。
そのため、黒髪の割合が多い人はこの点に注意してください。
一方、ブリーチを何回か重ねた髪に紫色をうっすら加えると、真っ白になるケースもあります。
白髪をより白くするなら紫色に染めると良い理由
白髪に少し紫色を加えると、黄ばみが打ち消されて白髪をより白くする効果が期待出来ます。
これは紫色が黄色の補色にあたる事による効果です。
補色とは色相環で反対の位置に存在する色で、紫色と黄色の他には青とオレンジ色、赤と緑色などの組み合わせが補色関係にあると言えます。
こうした補色関係にある色を適切な割合で混ぜ合わせると、互いの色が打ち消されるという現象が起こるのです。
紫色と黄色は補色関係にある事から、白髪の黄ばみに紫色を加えると、それらの色が打ち消され白髪をより白くする効果が期待出来ます。
白髪を紫色に染める女性がいる理由
ほんの少し紫色を入れる事で、白髪をより白く出来る効果が期待出来るのですが、白髪を濃い紫色に染める人もいます。
こうした染め方は、主に年配の女性に見られるのですが、白髪を鮮やかな紫色に染めるのにはこのような理由があるのです。
- おしゃれとして紫色に染めたいから
- たまたま紫色が強く出てしまったから
- 紫色が目立つが本人とっては白く見える仕上がりだから
白髪を紫色に染めた女性が多く見られる時代もありましたが、現在こうした染め方は減少傾向にあります。
白髪をより白くするには紫シャンプーがおすすめ
紫色を加えると、白髪をより白く見せられる可能性があります。
しかし、美容院で染めてもらう時間を、なかなか作れないという人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、紫シャンプーです。
紫シャンプーを使えば自宅でカラーリングが出来るので、忙しくても美容院に行く必要がありません。
また、ヘアカラー剤のように刺激の強い化学成分が使われていない傾向があります。
そのため、髪や頭皮を傷める事なく、白髪を染められる可能性があるのです。
ここでは紫シャンプーの特徴や使い方についてご説明します。
紫シャンプーとは?
シャンプーの中には髪を染める事の出来るカラーシャンプーというものがあり、紫シャンプーはそのうちの1つです。
しかし、ヘアカラー剤のように1度の使用で発色させるのは難しく、何度か使っていく内に色が付いていく傾向にあります。
この紫シャンプーは、白髪の黄ばみを打ち消す効果も期待出来るアイテムなのです。
白髪をより白くする目的で使う場合も、1度ではなく何度か使う事で黄ばみが打ち消されていく可能性があります。
ヘアカラー剤のような強い刺激がないので、白髪に乾燥やパサつきなどが生じるリスクは低いです。
紫シャンプーの効果的な使い方
紫シャンプーの使い方は一般的なシャンプーと同じで、泡立てて髪の毛を洗うだけで白髪に色を入れる事が出来ます。
しかし、髪に泡が馴染んだらそのまま5~10分待機し、その後泡を洗い流してください。
その点が通常のシャンプーを異なる点です。
また、より白髪の黄ばみを打ち消しやすくするには、このような工夫を加えるのをおすすめします。
- シャンプー前にブラッシングをして細かい汚れを取り除く
- 毛先を中心にシャンプーを多めに付ける
- 泡を髪に付けた状態で長時間放置する
このような工夫を加える事で、紫シャンプーが髪に浸透しやすくなります。
短期間で白髪をより白く出来る可能性があるのです。
紫シャンプー以外で白髪をより白くするアイテム
ここでは紫シャンプー以外で、白髪に紫色を入れる事の出来るアイテムをご紹介します。
白髪をより白くするために有効なアイテムは紫シャンプー以外にもあるのです。
紫シャンプーを手に入れるのが難しい場合、また紫シャンプーで白髪の黄ばみを上手く抑えられない場合は、他のアイテムで紫色にカラーリングしてみましょう。
また、こちらではカラーリングで白髪をより白くする効果を得るために注意して頂きたい点についても解説します。
薄紫のヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、髪にあまり負担を掛ける事なく、カラーリング出来るアイテムの1つです。
美容院でもヘアマニキュアでカラーリングしてもらえる場合があります。
ただ、自分でヘアマニキュアを購入して塗る事も出来ます。
黄ばみを抑え白髪をより白くするためには、濃い紫のヘアマニキュアより薄紫のヘアマニキュアの方がおすすめです。
なお、ヘアマニキュアはシャンプーによって、数週間後に落ちてしまう可能性があります。
そのため、こまめに染め直す事が必要です。
紫のカラーリンス
カラーリンスはシャンプーの後、一般的なリンスと同じように髪に馴染ませ洗い流して使います。
入浴中手軽に使えるアイテムなので、カラーシャンプーと同じく手軽に使う事が出来るのです。
白髪をより白くするために、このカラーリンスを使って白髪の黄ばみを打ち消す人もいます。
髪に馴染ませた後、5分ほど待ってから洗い流すと、徐々に白髪が染まっていくのです。
カラーリンスの中では、白髪を暗い色に染めるものがよく知られています。
しかし、紫色に染められるカラーリンスもあります。
ドラッグストアで見つけるのは困難なので、通販サイトで探してみましょう。
紫のヘアカラートリートメントは染まりにくい
白髪をより白くする手段としては、紫色のヘアカラートリートメントを使うという方法もあります。
しかし、ヘアカラートリートメントでは、白髪は染まりにくい傾向があるのです。
ヘアカラートリートメントは傷んでいる髪ほど色素が浸透しやすいアイテムであり、ブリーチをした髪への使用に向いています。
そのため、生えてきたばかりの白髪などダメージのない髪に使っても、染色力を発揮出来る可能性は低いのです。
よって、黄ばみを抑える目的で使う場合でも、白髪にヘアカラートリートメントを使うのはあまり強くおすすめ出来ません。
白髪を紫色に染める際の注意点
自宅で白髪を紫色に染める事も可能です。
しかし、時間さえとれれば、美容院でヘアカラー剤、ヘアマニキュアなどを使って染めてもらう事も出来ます。
美容院で白髪を紫色に染めてもらう場合、以下のような事をおすすめします。
- 経験を積んだ美容師さんに染めてもらう
- 白髪をより白くするために紫色を入れたいという事を伝える
こうした点に注意しておかないと、白髪を濃い紫色に染められてしまうなど、理想からかけ離れた仕上がりになる恐れがあるのです。
白髪をより白くするメリット
日本人を含むアジア人の髪は、白髪になっても完全に白い髪にはならず、やや黄色が混ざった白になる傾向が強いのです。
黄ばみのある白髪は清潔感に欠けるため、あまり人に良い印象を与える事はありません。
そこで黄ばみを抑え白髪をより白くすると、おしゃれに見える可能性があるのです。
ここでは、白髪をより白くする事のメリットについて解説します。
白髪の黄ばみをなくす事で、印象アップ以外に髪や頭皮の負担を減らすという利点も得られる可能性があるのです。
白髪染めをやめられる
白髪をより白くする事に力を入れると、白髪染めをする必要はなくなります。
これにより、髪や頭皮の負担を軽減出来る可能性があるのです。
白髪染めにはあらゆる化学成分が含まれており、それらが髪と頭皮を傷める事があります。
化学成分は時に抜け毛や切れ毛に繋がったり、喘息など重いアレルギー症状を起こしたりする恐れがあるのです。
白髪を白い状態でキープする場合、白髪染めの化学成分に触れる機会は無くなります。
そのため、それによる髪と頭皮のダメージを避ける事が出来ます。
真っ白な髪で印象アップ
年配の男性を中心に、白髪をグレーに染める事でおしゃれな雰囲気を出している人がいます。
ただ、白髪をより白くする事も、おしゃれに繋がる可能性があるのです。
実際、タレントさんや女優さんにも、白髪をあえて白いままにしている人がいます。
白髪をより白くすると、自然な雰囲気が出せると同時に、上品さや知的な雰囲気にも繋がります。
そして、おしゃれな印象を与えられる可能性が高くなるのです。
余裕があったらメイクや服装にも工夫を加えてみましょう。
より白くなった白髪を美しく見せる方法
白髪をより白くする事は、印象アップに繋がる可能性を持ちます。
より白髪をおしゃれに見せる方法があります。
それは、メイクや服装に濃い色を取り入れる事です。
具体的には眉を濃く描く、真っ赤な口紅を塗る、黒や原色の服を着るといった事が挙げられます。
より華やかな雰囲気にしたいのであれば、イヤリングやネックレスといったアクセサリーを取り入れましょう。
また、ヘアスタイルにも工夫を加え、ボブカットなどボリュームのある髪型にすると、よりおしゃれな雰囲気に繋がる可能性があります。
白髪をケアする方法
白髪をより白くしても、髪そのもののケアを忘れてしまうと、おしゃれな雰囲気が失われてしまう恐れがあります。
白髪は水分や油分が少ない傾向にあるので、ハリやコシが感じられない、パサつくなどの問題が起こりやすいのです。
こうしたトラブルを減らすために、以下のようなケアをしてみましょう。
- 紫外線を避ける
- 低刺激のシャンプーを使う
- シャンプーを毎日やらない
- 毎日頭皮マッサージをする
- ヘアオイルやトリートメントを使う
これらのような方法で、白髪をケアする事で若々しく見せられる可能性があります。
白髪をより白くする際の注意点
黒く染めず白髪をより白くするのであれば、これらのような白髪の変化に注意してください。
- 加齢によって白髪が薄くなる
- 白が膨張色となり白髪が太く見える事がある
- 白髪が扁平になりうねりなどが生じる
- 色素が戻り白髪が部分的に黒くなる事がある
白髪にこうした変化が生じた場合、黄ばみのない白髪をキープしていたとしても、あまり美しく見えなくなる恐れがあります。
それに伴い、ヘアスタイルを自分の好みに合わせて調整したり、白髪を真っ白にする事をやめて、暗い色に染めたりする事が必要になります。
若白髪の人は人より白髪がより白くなる?
10代、20代といった若い年代の人でも白髪が生える事があります。
こうした若白髪の人について、一部の人の間では「将来頭髪が1本残らず真っ白になる可能性が高い」と認識されているのですが、これは根拠のある情報ではありません。
若白髪の人の中には、髪の黒い色の元となるメラニン色素の働きが弱い人もおり、こうした人であれば年を重ねる内に白髪の量が増加する事はあります。
しかし、実際に若白髪の人の内、将来髪が全て白髪になる人はほんの数%にとどまるのです。
そのため、多くの人の場合、増えてきた白髪をより白く見せるには、残っている黒髪をブリーチして白に近い色にする事が必要になる可能性があります。
白髪をより白くする方法のまとめ
白髪の黄ばみを抑える事で、エレガントな雰囲気を演出出来る可能性があるのです。
白髪をより白くする方法としては、ホワイトブリーチで脱色する他、紫色に染めて黄ばみを打ち消す方法もあります。
美容院で白髪を染めてもらう事も出来ますが、自分で紫のカラーシャンプーなどを使って色を入れる事も可能です。
よりおしゃれな雰囲気をプラスするのであれば、メイクや服装、ヘアスタイルにも工夫を加えましょう。
加えて、髪の紫外線対策や頭皮マッサージを行うなどして、白髪そのもののコンディションを保つ事もおすすめします。