白髪染めカラーによる頭皮や髪への刺激、毛染め剤特有の香りが気になるという方は多いのではないでしょうか?
白髪は染めたいけれど、髪や地肌を傷めるのはイヤ!
そんなお悩みをお持ちの方を中心に、ヘナやカラートリートメントなど、天然成分由来の髪と頭皮に優しい白髪染め剤が注目を集めています。
植物成分100%のヘナは、髪を傷めないだけでなく、頭皮の健康にも良い白髪染めです。
しかし、天然由来のいわばハーブ染めに近く、少し扱いが難しい面もあります。
こちらでは、ヘナで白髪が染まる仕組みや、ヘナを白髪染めに使うメリット・デメリットなどについてお話したいと思います。
また、ヘナの白髪染めのやり方や手順、失敗しないためのコツ・注意点も詳しく解説していきます。
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ヘナ白髪染めの特徴やキレイに染めるコツを解説
ヘナカラーは、髪や頭皮にダメージを与えずに白髪を染める事が出来ます。
しかし、白髪染めカラーとは違い、毛染め専用という位置づけではありません。
一般の毛染め剤は、ご家庭でも使いやすいように塗布しやすく、短時間でしっかり白髪が染まるような工夫がされています。
一方、ヘナによる白髪染めは自然なものだけに、必ずしも安定的な発色が得られるとは限りません。
また、塗りやすさという点では少々難があると言えるでしょう。
そんなヘナで失敗なくキレイに白髪を染めるためには、ヘナの特徴をよく知った上で、正しい手順で白髪染めを行うことが大切です。
- そもそもヘナとはどんなもの?
- どんなタイプの人がヘナの白髪染めに向いているの?
ヘナの種類や特徴、良い点・悪い点、キレイに染まるヘナカラーの手順と注意点などを、分かりやすくまとめました。
染まる?染まらない?ヘナ白髪染め
ヘナで本当に白髪染めが出来るの?
誰でもちゃんと染まる?染まらない事もあるの?
少し扱い辛い面があると聞くと、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ヘナは髪を傷めない白髪染めです。
それだけでなく、頭皮の健康に保ち、繰り返し使う内にトリートメント効果で髪にツヤやコシが出ると言われています。
また、ヘナはくせ毛やダメージヘアとも相性が良く、髪がまとまり扱いやすくなったという声も多く聞かれます。
少々コツは必要ですが、髪や頭皮のダメージを気にせずこまめに使用出来ます。
そのため、目立ちやすい生え際の白髪も効果的に染める事が可能です。
ヘナとは?アレルギーでも使える?
ヘナとは熱帯地方に自生するミソハギ科の植物で、インドの伝承医学では古くから薬草として扱われています。
ヘナの葉には、タンパク質と結びつく性質を持った色素(オレンジ〜赤)が含まれています。
そうした特性を生かし、古来よりヘナの葉の粉末を用いて、髪や眉、爪などを染めることが行われてきました。
ヘナカラーは、ヘナの粉末をお湯で溶いたもので髪を染める、髪や頭皮にダメージを与えない白髪染めです。
ジアミンなどの化学物質を含まないため、白髪染めアレルギーの方でも安心して使う事が出来ます。
ヘナカラーで白髪染め、白髪の染まり方は?
髪と頭皮に優しい白髪染めであるヘナカラー。
先ほどお話した通り、タンパク質と結びついてオレンジ〜赤色に発色する性質を持ちます。
そのため、白髪は明るいオレンジ色に染まり、黒髪の部分にはほとんど色が入りません。
繰り返し使用する事で、白髪部分は赤みがかったオレンジ色になります。
しかし、天然のヘナでは、白髪が黒やダークブラウンに染まる事はない点に注意が必要でしょう。
よって、ヘナで白髪染めをすると、黒髪(地毛)にオレンジ色(白髪部分)が混じったような仕上がりになります。
全体を同じトーンでしっかり染めたいという方には向いていません。
しかし、白髪のみに色が入り白髪が目立たなくなればOKという方にはピッタリです。
また、使う方の白髪と黒髪の割合によって、髪色の印象が変わってくるのもある意味、面白いところでしょう。
白髪が特定部分に固まってある方がヘナカラーをすると、まるでオレンジ色のメッシュを入れたような仕上がりでオシャレに見えます。
ヘナは髪を傷めずに染める事が出来ます。
また、一度着色すると落ちにくいため、その後は新しく伸びてきた根元だけを染めるリタッチのみで良い状態を保つ事が出来ます。
ヘナで白髪染めすると白髪が赤やオレンジ・緑色に?
ヘナで白髪染めをすると、髪の毛のタンパク質とヘナに含まれる色素が反応して、オレンジ色に発色します。
一口にオレンジと言っても、髪質やダメージ度合いなどによって仕上がりの色味に違いが出ます。
金髪に近い明るいオレンジ〜鮮やかなオレンジ色、赤みの強いオレンジまで色幅があり個人差が大きくなります。
また、全体の7割以上と白髪の分量が多い方の場合は、ぱっと見、髪の大半がオレンジ色という印象です。
それに抵抗を感じる時には、インディゴを併用して濃い色に染める方法が行われています。
ただし、ブラック系の暗いトーンに染まる過程で、白髪部分が一旦、紫色や緑色になることが多いため、驚く方もいらっしゃいます。
ヘナとインディゴ併用で白髪隠し
ヘナを白髪染め目的で使用する場合、併用されることが多いインディゴ。
髪に付いたインディゴは、空気と触れて酸化することで藍色に発色する性質を持ちます。
これを利用して、単体あるいはヘナの後にインディゴで二度染めすることで、白髪をダークブラウン〜黒に染め上げるのです。
しかし、すぐにオレンジに発色するヘナと違い、インディゴは最終的に藍色に発色するまでに数日を要します。
白髪をインディゴで染めると、最初は淡い紫色になりますし、ヘナで染めた後にインディゴを重ねた場合は緑色に発色することがほとんどです。
それが、空気と馴染んで酸化するに従って、3日程度で濃い藍色や茶色に変化していきます。
ヘナやヘナ+インディゴによる白髪染めは、一般のヘアカラーと比べると薄くしか色が入りません。
つまり、前回染めた部分と新たに伸びてきた根元の白髪との境目が目立ちにくいということです。
これにより、根元の白髪が良い感じにぼやけるため、白髪を自然にカバーする事が出来ます。
ただ、インディゴで暗く染まった白髪部分を、再び明るい色にするのは難しく、どうしてもという場合はブリーチが必要な可能性がある点には注意が必要でしょう。
痛まない?安全?ヘナを白髪染めに使うメリット
化学的な成分を含まず、髪を痛めることなく安全に白髪染めができるヘナ。
その他にも、白髪染めにヘナを使うことによるメリットは、次のようなものがあります。
・トリートメント効果があり、使い続けることで傷んだ髪を補修、ツヤやコシを与えて健康で美しい髪に近づく
・自宅で好きな時に白髪染めができる
・色は薄付きのため、セルフヘナでもムラになりにくく、新しく伸びてくる根元の白髪が目立ちにくい
・白髪の分量や地毛の健康状態にもよりますが、自然なグラデーションカラーに染め上がりおしゃれっぽい
・美容室やサロンの白髪染めと比較すると安価で、こまめに染めてもコスパが良い
・好みにもよりますが、ハーブのような自然な香りで鼻にツンとこない
・一般の毛染め剤を使用していた方も、途中から違和感なくヘナによる白髪染めに変えることもできる
インド伝承医学において、ヘナには毒素排出や新陳代謝の促進などのデトックス効果・リラックス効果があるとされています。
また、地肌に塗ることで毛穴に詰まった汚れを取り除き、髪や頭皮の健康に役立つ働きをすると考えられています。
面倒?色落ち?ヘナを白髪染めに使うデメリット
ヘナを白髪染めに使った場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
時間と手間がかかる
ヘナを塗布後、1時間程度の放置時間を必要とします。
インディゴで2度染めする場合は、ヘナを洗い流した後にインディゴを髪に塗って、さらに放置する必要があるため、より時間と手間がかかります。
好みが分かれる香り
ヘナの草のような香りが、どうしても苦手という方も割といらっしゃいます。
染めた後も、数日は髪に香りが残りますので、気になる方はラベンダーオイルなどをほんの少したらすのがオススメです。
色落ち
ヘナカラーは一般の白毛染め剤と違い、髪の表面に色がつくため数日間(約3日)は色落ちします。
淡い色の洋服や帽子、枕などに色移りすることがあるので注意が必要でしょう。
明るいカラーには染められない
ヘナは白髪部分のみに色が入り、黒髪を明るく染める事は出来ません。
そのため、明るい髪色を楽しみたい方には適していません。
副作用のような症状が見られることも?
個人差がありますが、天然成分のため使用後に眠気や軽い頭痛などの症状が見られることがあります。
また、植物アレルギーの方は、念のためパッチテストを行うようにしましょう。
簡単?ヘナで白髪染めをする方法、やり方とは?
では、ヘナで白髪染めをする場合、どのような方法・やり方で行えば良いのでしょうか?
少々扱いづらいヘナで、簡単・上手に白髪染めをするための手順、コツや注意点についてお話します。
自分でヘナ白髪染め、何を準備すれば良い?
まず、市販のヘナを利用して白髪染め染めをする時に準備する物、あると便利な物は次の通りです。
・アルミや鉄素材の小さ目のボールとマドラー
・タオル2枚
・ラップ
・ケープまたは前開きの汚れても良い服
・ヘアーキャップ、イヤーキャップ
・ビニール手袋(薄手タイプ)
・床用の新聞紙またはレジャーシートなど
自分でヘナ白髪染めの具体的な手順・やり方
手順その1
必要なものを準備して身支度を整えましょう。
床の汚れ防止に新聞紙等を敷き、ケープやイヤーキャップを着けます。
手順その2
ヘナをお湯で溶き、マドラーでよく混ぜます。(ゆるめのマヨネーズくらいのかたさになればOK)
お湯は50〜60℃が適温です。冷たくて熱すぎても染まりが悪くなります。
手順その3
頭頂部から順番にヘナを塗布していきます。
塗るというよりものせる、あるいは置くというイメージでたっぷりと。
地肌や生え際までしっかり塗り、手で揉みこむようになじませます。
爪に色が付くと取れにくいので手袋は必須です。
手順その4
全体に塗布し終わったら髪をラップでくるみ、さらに上からタオルターバンで包みます。
シャワーキャップがあればなお良いでしょう。
もし塗っている途中で髪が乾いてしまった場合は、水分を与え髪が湿っている状態を保ちます。
手順その5
1時間ほど(パッケージの指示通り)放置したら、シャンプーを使わずお湯で丁寧にヘナを流しましょう。
色落ち防止のため2、3日はお湯で流すだけ(お湯シャン)がおススメです。
重ね染めをする場合は、ヘナを流した後、インディゴをお湯で溶き髪に塗り、さらに放置し流します。
失敗しないためのコツと注意点
ヘナで白髪染めを行う場合、いくつか注意すべきことがあります。
また、ちょっとしたコツや工夫で失敗を防ぐ事が出来ますのでお試し下さい。
100%天然のヘナを選ぶ
天然ヘナとして販売されていて、ジアミンなどが添加されたケミカルヘナの場合があります。
1度で濃く発色するものは、100%天然のヘナでない可能性が高いので注意しましょう。
知らずに使用すると、アレルギーの方はかぶれを起こす恐れがあるので、事前の確認が大切です。
インディゴは使用直前に用意する
インディゴは酸化すると発色が始まってしまいます。
ヘナと併用する場合は、前もって用意しておくのではなく、塗布する直前にお湯で溶くのがベストでしょう。
乾かし方
ヘナのみの場合は問題ありませんが、インディゴ併用の方は注意が必要です。
インディゴは髪が濡れた状態を保つ(30分〜1時間)ことで、酸化が進み鮮やかに発色していきます。
軽くタオルドライをしたら、そのまま空気と馴染ませるようにしましょう。
きしみ対策
ヘナやインディゴを塗ると髪がきしみます。
指通りが気になる場合はオイルが便利です。
ヘナとパーマを行う時は、パーマを先にすることで色落ちが防止できます。
ヘナ白髪染め、どのくらいの頻度(間隔)で染める?
ヘナで染めた後のケアの頻度については、1月または1月弱の間隔で次回の白髪染めを行うのが一般的です。
ヘナのみで染めている方は、毎回全体染めを行います。
これに対して、インディゴを併用している方は、生え際や伸びてきた白髪部分のみインディゴでリタッチを行いましょう。
インディゴはヘナと比べると色落ちが早いため、しばらくすると天然ヘナの赤やオレンジの色が目立つようになってきます。
この時、インディゴで全体染めを繰り返すと、髪はかなり黒くなり不自然になりかねません。
よって、真っ黒の髪色が希望の方以外は、生え際のみインディゴで部分染めを行うのが無難です。
口コミで評判の良い市販・通販のヘナ白髪染め
最近は、自然派志向が強まっている事もあり、白髪染めとしてのヘナが注目され、各メーカーから様々な商品が市販されています。
ヘナはドラッグストアなどの実店舗以外にも、通信販売で購入する事が出来ます。
しかし、自然なものだけに、確かな品質のヘナを使うことが大切です。
ヘナには100%天然のもの、ジアミンなどを含むケミカルヘナの他、あらかじめヘナとインディゴをミックスした商品などいくつかの種類があります。
口コミ・比較サイトやランキングなどにも、様々なヘナの評判が掲載されているのを目にされる機会がある事と思います。
沢山ありすぎてどれを使ったらよいのか分からない!という方は、当記事をご自分に合ったヘナ選びの参考にぜひお役立て下さい。
ヘナで白髪染め、自宅でする?美容院?
ヘナによる白髪染めは、自宅でも美容院でも行えます。
それぞれに良い点・悪い点がありますので、ご自分に合ったヘナカラーの方法を選びましょう。
自宅でヘナカラー
自分で好きな時(タイミング)で気軽に染められますし、1回当たりのコストが2千円前後と手頃です。
ただし、白髪の分量が多いと自分でムラなく上手に染めるのはやや難しくなります。
美容院でヘナカラー
予約をしなければなりませんが、準備や後片付けの手間がなく、白髪が多い方もキレイに染める事が出来ます。
美容室・サロンで行う一般的な白髪染めと同じくらいの価格帯(約8千円)とはいえ、自宅でヘナカラーする場合と比較するとかなり割高です。
自宅と美容室を併用
両方の良いとこ取りとも言える方法です。
最初に美容院でしっかりヘナカラーをして、一ヶ月後と二ヶ月後に自宅で伸びた部分の白髪をヘナで染めます。
次はまた美容院でプロに染めてもらい、これを繰り返していきます。
ヘナの白髪染めで目立つようなムラ染めになる事はあまりありません。
しかし、自宅でばかり染めていると後頭部、襟足など自分では見にくい場所に白髪が残りがちです。
よって、数ヶ月に一度、プロの手によるメンテナンスを受けると、常に綺麗な状態を保つ事が出来ます。
また、コスパも良くなります。
白髪染めとヘナのまとめ
ヘナカラーは、アレルギーの方でも使える髪や頭皮にダメージを与えない安全な白髪染めです。
ハーブのような香りで、自然に白髪をカバーする事が出来るため、男性の愛用者も多くなっています。
ヘナのみで明るい髪色を楽しむも良し、インディゴを使って暗めに染めたり、配合を調整して自分好みの発色を楽しむことも可能です。
また、頭皮環境を健やかにしてくれる事から、加齢などでやせてしまった髪や、薄毛でお悩みの改善に良い影響を与えると言われています。
しかしながら、毛染めに手間と時間が掛かり、発色など仕上がりについても、天然のものだけに個人差が大きくなります。
ヘナは、こうした手間や、やってみないと分からない染め上がりを「面白い」と楽しめる方には、ピッタリの白髪染めと言えるでしょう。
一方、天然素材の白髪染めには拘りたいけれど、時間や手間を考えると二の足を踏んでしまう、そんな方にはカラートリートメントがオススメです。
ルプルプや利尻などは、ヘナのそうした点をカバーしてくれる、簡単キレイに染まる自然派の白髪染めと言えます。
ご自分のライフスタイルに合わせて、ヘナまたはカラートリートメントを白髪染めに使われると良いでしょう。