髪や頭皮に負担を掛けずヘアカラーが出来るのがヘアカラートリートメントです。
自宅で手軽に使えますが、ヘアカラー剤と異なる点があるため人によっては満足出来ない事があります。
今回は、ヘアカラートリートメントとヘアカラー剤との違いや、ヘアカラートリートメントの効果を最大限にいかせる使い方などについてお伝えします。
ヘアカラートリートメントでのカラーリングを考えている方は、その特徴をここで知っておきましょう。
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ヘアカラートリートメントと他の白髪染めとの効果の違い
一般的なヘアカラー剤とヘアカラートリートメントは、それぞれ異なる仕組みで髪に色が入るのです。
ここでは、ヘアカラートリートメントとヘアカラー剤の機能の違いについてご説明します。
それらは効果に違いがあるため、ヘアカラートリートメントを使った方が良いケースとヘアカラー剤の方が良いケースがあります。
どんな場合にどちらを使えば良いかという部分にも触れます。
使い分け方がいまひとつ分からない場合は、ぜひ参考にしてください。
ヘアカラートリートメントの染まるメカニズム
半永久染毛料(剤)の一種であるヘアカラートリートメントやカラーリンスは、「HC染料」「塩基性染料」によって構成されています。
HC染料は分子が小さいという特徴により、髪の内部まで色を入れる事が出来ます。
一方、塩基性染料は、髪の表面のみに色を入れる事が出来る染料です。
同じ半永久染毛料であるヘアマニキュアは酸性染料という染料が使われており、その効果により髪の内部まで色が入ります。
髪の内部まで色が入る点では、ヘアカラートリートメントもヘアマニキュアも同じです。
しかし、ヘアカラートリートメントは、ヘアマニキュアと比べると髪を染める力が弱く、色落ちもしやすいです。
ヘアカラー剤やブリーチとの違い
ヘアカラートリートメントが半永久染毛料に分類されるのに対し、ヘアカラー剤は永久染毛剤です。
永久染毛剤であるヘアカラー剤は、ヘアカラートリートメントよりずっと色が長持ちします。
永久染毛剤は、さらに酸化染毛剤と非酸化染毛剤に分かれるのです。
酸化染毛剤はアルカリ性の薬剤が主成分の1つであり、そのアルカリ剤の効果でキューティクルを開き、酸化染料が髪の内部に入るようにします。
非酸化染毛剤には、ポリフェノールと鉄イオンが含まれています。
アルカリ剤によってキューティクルが開いた後、ポリフェノールと鉄イオンが反応して出来た色素が髪内部に入っていくのです。
ブリーチに関しては脱色剤に分類されており、髪に色を入れず脱色のみを行います。
黒髪に使うと茶色、黄色、白と徐々に色が明るくなり、色が明るいほど髪へのダメージは大きくなるのです。
また、染料が含まれていないので、髪の色が変化する事はありません。
こうした効果もヘアカラートリートメントとは異なります。
ヘアカラートリートメントとヘアカラー剤の使い分け方
髪のダメージが気になる方なら、ヘアカラートリートメントを使うのがオススメです。
一方で、このような場合は、ヘアカラー剤の方がより満足のいく染髪効果が期待出来ます。
- 1度でしっかり染めたい
- 髪が伸びた部分だけ部分的に染めたい
- 髪全体をムラなく染めたい
- より明るい色にしたい
また、一時的に髪を染めたいという時は、カラースプレーやヘアマスカラを使いましょう。
ヘアスタイルを整えた後に白髪に気付いても対処する事が出来ます。
シャンプーをすれば簡単に落とせるので、必要な時だけ色を付ける事が可能です。
ヘアカラートリートメントの効果は?
染毛料だけでなく美容成分も配合されているヘアカラートリートメントは、髪のダメージに対処する効果があります。
その一方、ヘアカラー剤よりは染める力が弱いため、髪に色が入るのに時間が掛かるというデメリットもあるのです。
ここでは、ヘアカラートリートメントのメリットとデメリットを挙げながら、その効果についてご説明します。
ヘアカラートリートメント使用中に美容室に行く場合の注意点についても触れるので、ぜひチェックしておきましょう。
ヘアカラートリートメントのメリット
ヘアカラー剤で頭皮などに炎症を起こす体質の方には、ヘアカラートリートメントがオススメです。
ヘアカラー剤には、刺激性の強いジアミン系の染料やアルカリ剤が使われています。
そのため、ジアミンアレルギーやアルカリアレルギーの人は頭皮にかゆみやかぶれが生じたり、重篤なケースですと喘息など呼吸器系のトラブルに繋がる恐れがあるのです。
ヘアカラートリートメントはトリートメントなので、頭皮に負担をかけずさらに髪のダメージを補修する効果が期待出来ます。
そのため、ヘアカラー剤でアレルギーを起こした事のある人も安心して使えるのです。
しかし、稀に添加物でアレルギー症状を起こす場合があるので、使用前はパッチテストをしましょう。
ヘアカラートリートメントのデメリット
ヘアカラートリートメントはヘアカラー剤ほど染まりが良くないため、このようなデメリットがあります。
- 複数回使う必要がある
- 定期的に使わないと色持ちしない
- 黒髪に使っても発色しない
- 使用前の色より明るい色には出来ない
- 購入出来る場所が限られている
商品によっては、1回使うだけで効果が実感出来るヘアカラートリートメントもあります。
しかし、大抵のヘアカラートリートメントは、何度か使っていくうちに少しずつ色が入っていくタイプです。
また、美容室での施術と併用する場合は、このようなデメリットも知っておいてください。
・パーマがかかりづらい
太陽光など光で発色するタイプのヘアカラートリートメントには、硝酸銀や硫酸銀が含まれています。
それらがアルカリ性のパーマ液やヘアカラー剤に触れると、髪が緑色に変色する事があるのです。
ヘアカラートリートメントは、美容室の薬剤と相性が悪いです。
そのため、ヘアカラートリートメントを使っている間にヘアカラーやパーマをするなら美容師さんに相談しましょう。
ヘアカラートリートメントの効果的な使い方
1度の使用では染まりにくいヘアカラートリートメントは、使い始めのうちは高頻度で使うと色が入りやすいのです。
「染まってきたな」と思ったら徐々に使用頻度を減らしていって大丈夫です。
ヘアカラー剤と比べると、ヘアカラートリートメントは染まりがあまり良くないですが、それをカバー出来る方法は沢山あります。
ここではより効果的なヘアカラートリートメントの使い方をご紹介します。
染まりが良くない、発色が良すぎるという悩みを解決しましょう。
乾いた髪に使う
ヘアカラートリートメントは、通常シャンプー後水気を切ってから使います。
しかし、髪を洗った後だとタオルで拭いても水分が少し残っており、その水分が染料の浸透を邪魔してしまうのです。
より染まりを良くするためには、シャンプー前の乾いた髪に使うのをオススメします。
ただし、ヘアカラートリートメントが硬いテクスチャーの場合、髪が乾いた状態で使うと髪が引っ張られ痛い思いをします。
そうしたタイプのヘアカラートリートメントなら、かえってシャンプー後の濡れた髪に使った方が伸びが良く使いやすいのです。
ラップで髪を包んで放置
ヘアカラートリートメントを塗布したら、ラップで髪全体を包んで放置しましょう。
こうする事で頭皮から出た体温が髪全体に充満し、色が入りやすくなる効果が期待出来るためです。
ラップは髪に載せるのでなく、ぐるぐる巻きにしてください。
空気が入り込むと保温効果が薄れるため、外側はすき間を作らないようにしましょう。
ただし、ラップの内側は適度にすき間があった方が体温がこもりやすいです。
部屋でヘアカラートリートメントを使う場合は、ドライヤーの温風を当てる事でもラップと同じ効果が得られます。
シャンプーを使うべきかを確認する
ヘアカラートリートメントには洗い流す時お湯だけで洗うタイプと、シャンプーを使って洗い流すタイプがあります。
お湯ですすぐタイプは、薄い色のヘアカラートリートメントに見られる特徴です。
そういったタイプをうっかりシャンプーで落としてしまうと、ヘアカラー効果が十分に得られません。
逆にシャンプーで洗い流すヘアカラートリートメントをお湯だけで洗い流すと、衣服や寝具に色素が付着する恐れがあります。
自分の使うヘアカラートリートメントがどちらのタイプなのか、使用前にパッケージを見て確認しましょう。
発色が良すぎる場合は調整する
「マニックパニック」など発色に力を入れた商品は、想像していたより強く色が出てしまう事があります。
その場合は、後でヘアカラー用でない普通のトリートメントやコンディショナーを付けると、色味を抑える効果が得られる事があるのです。
抑えめの色のヘアカラートリートメントを使う事でもトーンが調整出来ます。
目立つほどの色の変化を出したくない時は、「アンナドンナ エブリ カラートリートメント」や「クイスクイス デビルズトリック」がオススメです。
ヘアカラー剤の褪色を防ぐために使う
最初にヘアカラー剤でカラーリングをし、色褪せに対処する手段としてヘアカラートリートメントを使う方法があります。
つまり、ヘアカラー剤の補助としてヘアカラートリートメントを使うという事です。
ブルー系やアッシュ系、ミルキーカラーのヘアカラー剤は褪色が早く、何度も染め直さなくてはなりません。
しかし、ヘアカラー剤だけを何度も使うと髪が傷みます。
そこでヘアカラートリートメントを使えば、褪色を予防する他、髪の傷みを避ける効果も期待出来ます。
黄ばみや赤みを抑える使い方
日本人の髪は、ヘアカラー剤やブリーチを使った後、黄ばみや赤みが出やすい傾向にあります。
これらはヘアカラートリートメントで改善出来る可能性があります。
黄ばみに悩んでいるならブルー系、赤みに悩んでいるならグリーン系のヘアカラートリートメントを使うと改善する事があるのです。
また、落ち着いた色味に調節したい時は、グレー系やブラウン系のヘアカラートリートメントがオススメでしょう。
特にグレー系のヘアカラートリートメントは、ブリーチ後髪がキラキラするのを抑える効果も期待出来ます。
髪の明るさはほとんど変わらないので、トーンを落とさずにキラキラを抑えたい時はグレー系を使ってみましょう。
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ヘアカラートリートメントの効果のまとめ
永久染毛剤であるヘアカラー剤の方が、髪に色が入りやすいのは事実です。
ヘアカラートリートメントは染める力こそヘアカラー剤に劣るものの、髪や頭皮をいたわりながらカラーリングしていくため髪を傷めないというメリットがあります。
乾いた髪に塗ったり、ヘアカラー剤と併用するなど、効果的な使い方は沢山あります。
ヘアカラーを頻繁にする人は、髪への負担を少なくするために、ぜひヘアカラートリートメントを使いこなせるようにしておきましょう。