染め粉を落とす

自宅でヘアカラーをしていて、染め粉がついてしまい大慌て!
こんな経験をされた方も多い事でしょう。

あちこちに付いたヘアカラーは落としにくく、お困りの事と思います。
こちらでは、ヘアカラー(染め粉)を落とす方法についてお話しします。

場所別の落とし方や対処法を詳しく解説。
予防法や安全に落とすための注意点もご紹介しますので、参考にして下さい。

ヘアカラー(染め粉)が付いた場合の落とす方法

ヘアカラーが付いた場合、落とす方法のポイントはいかに早く、そして正しく対処するかです。
染め粉は時間が経つほど落ちにくくなります。

気が付いたらすぐにヘアカラーを洗い流すか、拭き取るようにしましょう。
一般的に知られている、染め粉を落とす方法は次の通りです。

1.クレンジングやコールドクリームで拭く。
2.メラミンスポンジ(激落ちくん等)に酢を含ませてこする。
3.除光液に浸したコットンで拭く。
4.塩素系の漂白剤(カビキラー、ハイター等)で湿布。

放置後よく洗い流します。
ただし、これらの方法で必ずしも綺麗に落とせるとは限りません。

また、素材によっては変色や傷みが生じる可能性がある点にもご注意下さい。
では、場所別の落とし方と注意点をみていきましょう。

洗面台に付いた染め粉の落とし方

実は、洗面台に付いた染め粉を落とす方法は、洗面台の材質によって違いがあります。
材質別におすすめの落とし方・注意点をご紹介しましょう。

1.凹凸がなく、表面がなめらかで水が浸透しない材質

ホーローやプラスチック、FRP製の洗面台の場合は、メラミンスポンジをお試し下さい。
ただし、細かい傷が付く可能性がある点には注意が必要です。

表面に特殊加工されたもの、くもり止め加工された鏡には使用不可。

2.凹凸はあるが水が浸透しない材質

塩素系の漂白剤を含ませたキッチンペーパーやコットンで湿布。
30~1時間放置してよく洗い流します。

変色・変質がないか、まず目立たない場所で試す事。
作業時は手袋をしましょう。

バスタブや壁に染め粉が付いた時の対処法

一般的な材質のバスタブやお風呂場の壁に染め粉が付いた時は、色によって対処法が違います。

1.白色

塩素系漂白剤を含ませたコットンやキッチンペーパーを汚れに湿布のように貼り付けます。
30~40分ほどしたら剥がし、水でよく洗い流しましょう。

2.色付き

同じく塩素系の漂白剤を使用して湿布ますが、原液ではなく薄めます。
パッケージ等で使用方法を確認して、表示通りに薄めてからヘアカラーの汚れに貼り付けて下さい。

変色・変質のリスクがありますので、事前のテストをお忘れなく。
作業は手袋をして行い、換気にも気を付けましょう。

なお、塩素系の漂白剤には、キッチン用やお風呂場のカビ取り剤などがあります。
浴槽や壁そのものでなく、石鹸かすなどの汚れにヘアカラーが付着している場合は、メラミンスポンジやクレンザーで落ちる事もあるようです。

床や畳に付いたヘアカラーは落とせる?

では、床や畳に付いたヘアカラー(染め粉)は落とせるのでしょうか。
基本的には「付いたらすぐに拭き取る事!」の一言です。

それでも、カラー剤がしみこみやすい素材の場合、綺麗に落とすのは難しくなります。
特に、畳は残念ながら諦めるしかないケースも多いでしょう。

フローリングもヘアカラーが染みやすい床材です。
付いてすぐなら中性洗剤(キッチン・食器用の洗剤など)で目立たなく出来ますが、染まってしまった場合はかなり難しいでしょう。

メラミンスポンジでこすってダメなら、漂白剤や除光液を試す手もあります。
しかし、フローリングが変色するリスクがあるため、あくまでも自己責任でという話です。

毛染めは、ヘアカラーが染みにくく掃除のしやすい、クッションフロアの上で行うのが安心でしょう。

洋服や布製品に付いた染め粉を落とす方法

洋服や布製品に染め粉が付いた場合、洗える素材のものならすぐに水で流します。
その後、漂白剤で30~40分程度、つけ置き洗いをしましょう。

ヘアカラーの汚れを落とす方法のポイントは、素材に合った漂白剤を選ぶ事です。
真っ白の綿・麻・ポリエステル・アクリル製品なら塩素系。

色柄物は酵素系の漂白剤を使いましょう。
つけ置き時間は、どんなに長くても2時間まで。

それでも落ちないようなら、残念ですが諦めましょう。
無理をしても生地が傷むだけです。

特に傷みやすいウールなど、デリケートな製品の場合は特に注意する必要があります。
また、合皮やレザーは吸水性があるため、落とすのがかなり難しいでしょう。

クレンジングオイルやハンドクリームでこすると、多少は目立たなくなるようです。

染め粉を付けないための予防法

ヘアカラー(染め粉)の汚れは、落とすのが難しくかなり厄介です。
そのため、まずはヘアカラーをする時に、周りを汚さない工夫をする事が大切と言えるでしょう。

染め粉を付けないための予防法をご紹介します。
まず、床や壁が汚れないように新聞紙やビニールで、あらかじめガードしておきましょう。

バスルームの小物などは片づけるか、覆いをします。
洋服に染め粉が付かないようにするためには、専用のケープが便利。

不要なタオルをなどを肩から掛けるのも良いでしょう。
ヘアカラーをする時の服装は、前開きの洋服がおすすめ。

頭を通さずに脱げるため汚れにくいのです。
見落としがちですが、染め粉の付いた手袋でお風呂場を汚してしまう事が少なくありません。

ヘアカラーを洗い流す時は、まず手袋を綺麗に洗うようにしましょう。

染め粉が皮膚に付いた!どう落とす?

染め粉が皮膚に付いた場合はどう落とす

セルフカラー中、染め粉で皮膚が染まってしまい困った!
きっと、多くの方がこうした経験をされているのではないでしょうか。

この場合も、やはりなるべく早くお湯でよく流すか、拭き取るのがポイント。
しかし、それだけでは綺麗に落ちない事も珍しくありません。

また、場所によっては、そうした汚れが残るとかなり目立ちます。
では、皮膚に付いたカラー剤はどう落とすのが正解なのでしょうか。

染め粉が付いた場所別に、安全な落とし方をご紹介します。

肌に付いた染め粉を落とす方法

顔や首筋、耳の周りなど、肌に付いた染め粉を落とす方法は次の通りです。

1.染め粉で着色した部分にクレンジング剤をしっかりなじませて、ペーパーなどで拭き取りましょう。
2.続いて、石鹸をよく泡立てて丁寧に洗った後、すすぎます。
3.落ちない場合は、柔らかい綿素材のタオルと石鹸でさらに洗います。

タオルに付けた石鹸をしっかり泡立てて、汚れをくるくると優しく洗うのがポイント。
この時、強くこするのは厳禁!

肌を傷めないように、あくまでもソフトに行います。
おすすめはクレンジングや石鹸を使う事ですが、ない時は洗顔料やボディシャンプーでもOKです。

頭皮に付いた染め粉の落とし方

ヘアカラーの染め粉が頭皮付いてしまう事があります。
これは頭皮の表面にヘアカラーが付いただけ。

実の所、そのままにしておいても、数日で自然に落ちていきますので安心して下さい。
特別な落とし方はなく、よく泡立てたシャンプーで丁寧に洗うだけで十分です。

ついゴシゴシこすってしまいたくなりますがやめましょう。
指の腹で円を描くようなイメージで、優しく洗います。

応急処置的に、メイク落としを使う事も可能です。

爪に付いた染め粉は簡単に落とせる?

爪や指先に染め粉が付いた場合も、まずよく洗いましょう。
落ちなかった時は、石鹸で比較的簡単に落とせます。

柔らかい綿タオルに石鹸の泡を付けて、カラー剤を優しく拭きとりましょう。
爪の間や指先には、爪ブラシを使うのが便利です。

この他にも、身近なもので爪に付いた染め粉が落とせると言われています。

クレンジング+石鹸

クレンジング剤で汚れをマッサージ。
蒸しタオルで染め粉を浮かせ後、石鹸で洗い流します。

歯磨き粉

布やティッシュ、コットン等に少し付けて優しくこすりましょう。
爪の間の染め粉も楽に落とせます。

タバコの灰

湿らせたティシュに灰をつけて、染め粉を拭き取ります。
落ち具合を見ながら、何度か試してみましょう。

タバコの灰だけでなく、紙を燃やした灰でもOKです。

ヘアマニキュアは落とすのが難しい?

ヘアカラーの中で、特に注意しなければならないのはヘアマニキュアです。
というのも、ヘアマニキュアは浸透力が強く、頭皮や皮膚が非常に染まりやすいカラー剤。

それだけでなく、落とすのが難しいのが特徴なのです。
濃い色の場合はよく目立ちますし、これまでご紹介した方法で完全に綺麗にするのは至難の業と言えるでしょう。

ヘアマニキュアが頭皮などに付いてしまった時は、専用のリムーバーを使うしかありません。
コットンなどに含ませて染め粉を拭き取ります。

しかし、時間が経っていると、色が薄くなる程度の効果しか見られない事もあります。

染め粉を安全に落とすための注意点

ヘアマニキュア以外のカラー剤は、皮膚に付いても少しずつ自然に落ちていきます。
気になるからといって無理をすると、肌を傷めてしまうでしょう。

染め粉を安全に落とすための注意点としては、肌に負担になるような事をしない事。
洗い過ぎは皮膚を傷めるもとです。

一日に何度もゴシゴシ洗ったりするのはやめましょう。
もちろん、メラミンスポンジで肌をこするなどもってのほか。

皮膚が傷つき、炎症の原因にもなりかねません。
また、ネイル用のリムーバーの使用も絶対にダメです。

肌に使うには強過ぎるため、スキントラブルを起こす可能性があります。
リムーバーは必ず専用の物を使いましょう。

ヘアカラー(染め粉)を落とす方法まとめ

ヘアカラー(染め粉)を落とす方法まとめ

場所別のヘアカラー(染め粉)を落とす方法をご紹介してきました。
染め粉は時間が経つほど落としにくくなります。

ヘアカラーが付いてしまったら、とにかくすぐに洗い流すか拭き取る事が大切です。
その後、場所や材質に適したもので汚れを落とします。

肌や頭皮に付いた場合は、そのままでも徐々に落ちていきます。
しかし、気になるなら専用のリムーバーやメイククレンジングを使うようにしてください。

ヘアカラーを落とす事によるダメージやリスクを考えれば、あらかじめ染め粉が付かない工夫をする方が楽でしょう。
また、どこかに付いてしまっても、洗い流せばOKのヘアカラーを使うのも良い方法。

利尻ヘアカラートリートメントやルプルプは、よく染まりトリートメント効果も高くおすすめです。